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「イギリス」「UK」「GB」何が違う?

それぞれの違いについて詳しくご説明します

スコットランドの中にある島

(2017年5月)

イギリスを表す言葉はたくさんあり、英語ではよく「UK」「GB」「England」と表現されます。しかし、多くの人がそれぞれの呼び方の違いをよく理解していません。この記事ではその違いについて簡単に説明したいと思います。

また、「British Islands」「British Isles」「Home Nations」の名称についても一緒に説明していきます。

では、まず始めに”UK”から見ていきましょう。

UK

まず、‟UK”は「United Kingdom」の略、イギリスの正式名称は「The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」です。この名称の由来を知りたい方は、こちらからご覧ください。

UKはいくつかの国で構成された主権国です。だいたい国は、州(例:アメリカ)や都道府県(例:日本)で構成されているため、イギリスに関しては例外であり少し複雑なのです。時々、英語でUKは‟A country of countries”と表現され、‟イングランドスコットランドウェールズ北アイルランド ”の4つの国で構成された国です。

下の図で国を色別してみました。

赤:イングランド、青:スコットランド、黄:ウェールズ、緑:北アイルランド

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/71/Uk_map_home_nations.png

実は北アイルランドは国ではなく州です。しかしほとんどのイギリス人はこれを気にすることなく、‟国”として扱っています。

イングランドはUKの一つの国であるため、‟イングランド”と‟UK”は同じ意味にはないことを覚えておいてください。多くのアメリカ人は、この2つが同じであると考えているようですが、UKは4つの国すべてのことを言います。

赤色の部分は「UK」です

では次に”GB”について見ていきましょう。

GB

‟GB”は「Great Britain」の略であり、Great BritainはUKで最も大きな島の名前です。また本島とも言われ、それは日本の本州のようなものです。Great Britainは‟イングランド、スコットランド、ウェールズ”の3カ国のみで構成されています。

赤色の部分が「GB」です

北アイルランドはGreat Britain島には位置しておらず、アイルランドの島にあります。

要するに「UK」と「GB」の主な違いは、UKは4カ国全てのことを言い、GBは北アイルランドを除いた3カ国のことを言います​​。

なぜ「Great」と呼ぶのか?

これはフランス北部にブルターニュと呼ばれる地域があり、中世ではスペルが大きく異なり、人々は「Britain」という単語を「Brittany」と混同していました。

イギリスの島の方が大きいので、「Great(大きい)」という意味でイギリスでは知られるようになりました。ですから「グレートブリテン」は純粋に地理的な意味を持ってできた言葉なのです。

では「アイルランド」とは?

アイルランドの島は現在2つの国で構成されています。

元々は「Ireland」と呼ばれており、1つの国でした。しかしアイルランドの南部(大きな部分)は1922年頃イギリスから独立しました。アイルランドの北部は、この時からイギリスの一部として在留していたのです。

アイルランド南部の公式名称は今では、”The Republic of Ireland”「アイルランド共和国」と呼ばれ、時には「R.O.I.」と書かれています。人々がアイルランド共和国について話す時は、通常「Ireland」と呼んでいます。

赤色の部分は「アイルランド共和国」です

しかし、「Southern Ireland」とは言わないように注意してください。人々は 「R.O.I.」という表現が好きではありません。

人々が北アイルランドについて話す時「Northern Ireland」と呼んでいますが、時々「Ireland」とも言います。イギリス人にとっても、この呼び方はとても複雑なのです。

The British Islands

「The British Islands」とは、イギリス連合王国、北アイルランド、イギリスの王室属領のことを言います。簡単に言うとイギリス、チャンネル諸島そしてマン島が一緒になった名称のことです。

赤色の部分は「British Islands」です

北アイルランドは単独の島ではなく「British Islands」の一部なので少し混乱してしまう人もいます。これは「British Islands」という名称は法律用語であり、地理的用語ではないからです。

「The British Islands」はイギリスの人々にはあまりよく使われていない名称であり、そのイギリス人でさえも詳しい意味を知りません。

The British Isles

これは「ブリテン諸島」の地理的用語であり、主な2つの島はグレートブリテン島とアイルランド島です。近年では、「The British Isles」という名称を変更するよう提案している人が出てきています。なぜならこの用語はイギリス寄りの言い方であり、アイルランド全土がイギリスの一部であることを意味しているからです。新しい名称には、「The British and Irish Isles」または「The Anglo-Celtic Isles」が挙げられていますが、これらの名称は公式には受け入れられていません。

赤色の部分は「British Isles」です

「The British Isles」には6000以上の島が存在します。こちらがその島々のリストです。これらの島の総面積は315,159km²であり、「Great Britain」はこの66%を占め、「Ireland」の島は26%を占めています。残りの8%は何千もの小さな島によって成り立っています。

Home Nations

これはスポーツでよく使われる表現であり、公式な表現としては使われません。

ラグビーなどのスポーツの中で、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドのことをまとめて言う場合に‟Homes Nations”という表現が使われます。時々アイルランド共和国も含まれることがありますが、北アイルランドとアイルランド共和国がアイルランドラグビー協会のように、1つの国として見なされているからです。

この‟Home Nations”という表現は、今でも時々使われていますが、最もよく耳にしたのは1880-1920年頃でした。

この記事で紹介したそれぞれの名称について、下の図で分かりやすく示しています。

 

 

 

Image Credit: Uk map home nations by UKPhoenix79 (Image:British Isles United Kingdom.svg) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons