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イギリスの主な政党

イギリスの主な政党とは?

【2019年5月 再更新】

最近、イギリスでは新たに2つの政党ができました。ここではイギリスの各政党について簡単に説明しています。記事の最後ではこれらの各政党がブレグジットを支持または反対するかどうかについて、国民がどのように考えているのかを説明しています。

以下、イギリスの11党の主要政党を日本語で表記しています。

英語 日本語
The Conservatives 保守党
Labour 労働党
The Lib Dems 自由民主党
UKIP イギリス独立党
The Brexit Party ブレグジット党
Change UK チェンジ・UK党
The Green Party 緑の党
Plaid Cymru プライド・カムリ党
Sinn Fein シン・フェイン党
The DUP 民主統一党

The Conservative Party

日本語: 保守党 「通称:The Tories / ザ・トーリーズ」

政治的立場:中道右派(政党や政党グループの分類のこと。穏健な右派、保守派のことを言います)

保守党は現在、イギリス政治の2つの主要政党のうちの一つです。党の正式名称は「保守統一党」と言い、この政党のシンボルカラーは「青色」で、そのロゴはユニオンジャックの柄で表現された柏の木です。

2017年最後の総選挙に勝利した後、現在(2019年)は与党です。そしてテリーザ・メイは現在の首相であり、総理大臣でもあります。

EUにおける立場:保守党の政治家の約60-70%がEUに留まりたがっており、2度目の国民投票に反対していないと考えられています。残りの政治家はEUを去りたいと思っています。

世論:多くのイギリス人が、保守党はもはや保守的ではなく中道政治になったと感じています。さらに多くの保守党の政治家は、国民投票で離脱が決まったにもかかわらず、まだこの離脱に対して反対意見を持ち続けているのです。これには多くの国民がもどかしさを感じています。

さらに、保守党の有権者の大半はテリーザ・メイが首相として存続することを望んでおらず、多くの人がメイ首相は優柔不断でありイギリスの離脱を望んでいないと考えています。そして保守党の多くの有権者が彼女のことを‟イギリス史上最悪の首相”と呼んでいるようです。彼女が次に行われる選挙で首相に留まることになれば、多くの人が保守党には投票しないと言っています。

テリーザ・メイのEU離脱の計画に対して、離脱に投票した大多数の国民は納得していません。なぜなら彼女の提案によると、イギリスは依然としてEUの法律を無制限に遵守する必要があり、EUからの入国を制限することができず、イギリスは自らEU以外の国々との貿易協定を結ぶことができないことになります。離脱に投票した人々によると、この計画が実行されればテリーザ・メイはイギリスがEUを離脱すると宣言していますが、実際にはイギリスは現在とほとんど変わらない状態でEUに在留し、制御がきかなくなるとも言われています。多くの国民は、彼女が永久的にイギリスをEUに監禁しようとしているのではないかと感じています。

The Labour Party

日本語: 労働党 「通称:Labour / レイバー」

政治的立場:中道左派(政党や政党グループの分類のこと。穏健な左派ことを言います)

労働党は通常、労働者階級を代表する当事者として特定されています。この政党のシンボルカラーは「赤色」で、ロゴは赤いバラです。労働党はもう一つの主要政党であり、現在は野党です。

EUにおける立場:労働党の政治家の約95%がEU在留を希望しており、その大多数が2度目の国民投票を望んでいます。しかし数少ない政治家だけは離脱を希望しているようです。

世論:イギリスの人々は、労働党が今となっては労働者階級を代表する党ではないと考えています。そして多くの人がこの政党は、ロンドンにいる中流階級の人々の代表であると主張しています。また労働党は、入国水準をこのまま保ち続けるか、増やすことを支持しているようにも見えます。これはほとんどの労働者階級のイギリス人達が望んでいるものとは反対のことです。ここ数ヶ月、労働党では反ユダヤ主義に関する事件が多く発生しており、これが悪いイメージを与えているのです。

また多くの労働党の有権者は、党が過度に左翼、そして社会主義者であると考えています。この政党の政治家のほぼ全員がEU在留を支持していますが、労働党党首であるジェレミー・コービンは彼の政治生命の中で長い間、‟反EU”として発言を続けていました。大半の人は、密かに彼がEU離脱に投票したのではないかと感じていますが、これが事実であれば党の促進に反しているため公にすることができません。

The Liberal Democrats

日本語: 自由民主党「通称:The Lib Dems / ザ・リブデムズ」

政治的立場:中道~中道左派

自由民主党は自由党と社会民主党が合併し、1988年に結成された党です。この政党のシンボルカラーは「黄色/オレンジ色」で、そのロゴは琥珀色の鳥です。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はイギリスがEUに在留することを望んでおり、全員が2度目に行われる国民投票を支持しています。

世論:現時点では自民党はあまり支持されていません。2010年の選挙中、自民党は大学の教育ローンを返済できない人に対してこの返済制度の廃止を約束しましたが、選挙後すぐにその約束を破りました。それ以降、若年者達はこの政党のしたことを許すことはなく、今でも支持されていません。

この党は少数派の党になりつつあり、多くの有権者は党に対して見込みがないと感じているようです。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d7/House_of_Commons_Chamber_1.png

イギリスの庶民院

UK Independence Party

日本語: イギリス独立党「通称:UKIP / ユーキップ」

政治的立場:右翼

イギリス独立党は、EUからイギリスの独立を促進することを目的として設立された党です。この政党のシンボルカラーは「紫色」で、ロゴは黄色を背景に、紫色のイギリス通貨(ポンド)が描かれたマークです。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はEU離脱を支持し、2度目の国民投票に強く反対しています。

世論:多くの人がイギリス独立党は単一争点の政党であり、EU離脱を促進するだけだと考えています。イギリス独立党はさらに厳格な入国管理を推進し​​ているため、イギリスに多くの入国を希望している人には不評な党であり、一部の人は最近この党が反イスラム教徒になったと感じているかもしれません。この党首であるジェラード・バトンはイスラム教の多くの様相がイギリス社会と両立していないと述べており、政治的妥当性(ポリティカル・コネクトレス)にも反対しています。

The Brexit Party

日本語: ブレグジットの党「通称:Brexit Party / ブレグジット・パーティー」

政治的立場:政治的立場は不明確だが、EU離脱を希望している。

この党は2019年に設立したイギリスで最も新しい政党の一つで、党のイメージカラーはターコイズです。

現時点では単一争点政党であると考えられており、イギリスがEUを離脱するためにできた党です。この政党が他にどのような政策を促進していくのかはまだ明らかではありません。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はEU離脱を支持し、2度目の国民投票に強く反対しています。

世論:この党は、ナイジェル・ファラージというUKIPの前党首によって設立された政党です。彼はUKIPが反イスラム教徒となったと感じ、党を去ることを決意しました。

多くのイギリス人はナイジェル・ファラージが、2016年のEU独立国民投票を実現させた最も責任を負うべき人であると感じています。この党はできて間もないですが、以前に保守党とUKIPを支持していた人々から多くの支持を集めています。そしてEU離脱を支持する人々が、この政党に投票する可能性は最も高いと言われています。

Change UK – The Independent Group

日本語: チェンジ・UK党「通称:Change UK / チェンジ・UK」

政治的立場:中道

こちらも新しい政党で、組織を表すロゴは黒色の4本のストライプです。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はEUに在留することを望んでおり、2度目の国民投票を支持しています。

世論: この党は、労働党が2度目の国民投票を公約しないだろうと感じ、労働党を去った数少ない政治家によって設立されました。その後間もなくして、同じ理由で保守党の一部の政治家はチェンジ・UK党に移りました。

この党は、当時トニー・ブレアが党首であった頃の中道政治の労働党のように活動したいと望んでいます。多くのイギリス国民は、この政党の名前が「Change(変化)」であるため、現状維持を求める党の意向とは反対の意味ではないかと混乱しているようです。

The Scottish National Party

日本語: スコットランド国民党「通称:The SNP / ザ・エスエヌピー」

政治的立場:中道左派

スコットランド国民党は、イギリスからスコットランドの独立を促進する政党です。この政党のシンボルカラーは「黄色」で、ロゴは黄色の背景に黒色で政党の名前が書かれたデザインです。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はEUに在留することを望んでおり、2度目の国民投票を支持しています。

世論:スコットランド出身ではない多くのイギリス人は、この政党はスコットランドの独立運動だけを促進するのではないかと感じています。スコットランド人でさえ、この政党が独立のことばかりを話題にしていることにうんざりしています。これが原因で現在、国内政権を管理しているこの政党の能力について批判している人もいます。

また一部の人々は、この政党が反イングランド、反イングランド人を促進する党であると主張しています。

Plaid Cymru

日本語: ウェールズ党「通称:Plaid Cymru / プライド・カムリ」

政治的立場:中道~中道左派

プライド・カムリはウェールズの政党です。この名前は英語ではなくウェールズ語で、「ウェールズの党」を意味します。この政党のシンボルカラーは「緑色」で、ロゴは水仙の花です。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はEUに在留することを望んでおり、2度目の国民投票を支持しています。

世論:ウェールズ人以外のイギリス人の多くは、この政党についてあまり意見を持っていません。この政党は伝統主義者のウェールズ人に支持されていますが、左翼になることを懸念している人も中にはいます。

The Green Party

日本語: イングランド・ウェールズ緑の党「通称:The Greens / ザ・グリーンズ」

政治的立場:左翼

イングランド・ウェールズ緑の党は名前の通り、「イングランドとウェールズの緑の党」として知られています。それは清潔なエネルギーと環境主義を促進する党です。この政党のシンボルカラーは「緑色」で、ロゴは地球と緑の葉をイメージしたものです。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家はEUに在留することを望んでおり、2度目の国民投票を支持しています。

世論:この政党は極左であると感じている人が多く、支持する人はごくわずかです。ほとんどの国民は彼らの環境を配慮した政策を支持しますが、それ以外の政策については支持されていません。

Sinn Fein

日本語: シン・フェイン党 「通称:Sinn Fein / シン・フェイン」

政治的立場:中道左派

これは北アイルランドとアイルランド共和国で活動している政党です。党のイメージカラーは濃い緑色で、シンフェインという名前はアイルランド語で‟私達自身”を意味します。この政党はアイルランドの共和党で、元々は1905年に設立されましたが、現在のシン・フェイン党は党内で分裂があった1970年に始まった政党です。過去でIRA(アイルランド共和軍)に関係がありました。

この党は選挙でいくつかの議席を獲得しましたが、ロンドンのウェストミンスターの議会に出席することを拒否していました。その理由は、シン・フェイン党は北アイルランドではイギリス政府の権力を受け入れていなかったからです。

EUにおける立場: この党に所属するすべての政治家は北アイルランドがEUに在留することを望んでおり、2度目の国民投票を支持しています。

世論: 明白な理由から、多くのイギリス人はシン・フェイン党とIRAは関連があると感じているため、北アイルランド出身ではないイギリス人の多くがこの党に対して良いイメージを持っていません。しかし北アイルランドとアイルランド共和国の再統一を希望している一部の北アイルランド人はシン・フェイン党支持しています。

The Democratic Unionist Party

日本語: 民主統一党 「通称:The DUP/ ザ・ディーユーピー」

政治的立場:中道右派

この党は1971年に設立された北アイルランドの政党です。正式名称は‟民主同盟党”と言い、2017年の最終総選挙で10議席を獲得しました。現在の保守党は議会で過半数を占めておらず、共通の利益を持つ民主統一党の支持を頼りにしています。

EUにおける立場:この党に所属するすべての政治家がEU離脱を支持し、2度目の国民投票に反対しています。

世論:この党はイギリスの政党の中で最も保守的であると言われています。中絶や同性婚に反対であり、アイルランドのナショナリズムに反対しています。また、多くの問題に対しても大きくEUに反対しています。そしてテリーザ・メイのEU離脱のやり方に支持していません。

EU離脱に投票した北アイルランド出身ではないイギリス人の多くは、この党に感謝していると話していますが、これは民主統一党がテリーザ・メイの離脱の計画を妨げたからです。しかしEU在留に投票した人々はこの党を嫌っています。一部の北アイルランド人は、北アイルランドがイギリスに在留し続けることを希望しているため、この政党を支持しています。

イギリスの各政党がブレグジットを支持または反対するかどうかについて、国民はどう考えているのでしょうか?

以下の9つの政党はブレグジットに賛成または反対のどちらを支持していると思うかを国民に調査したところ、次のような結果が出ています。

ブレグジットに反対 どちらでもない 分からない ブレグジットに賛成
スコットランド国民党 65% 3% 28% 3%
自由民主党 53% 8% 34% 5%
緑の党 46% 8% 43% 3%
労働党 42% 20% 25% 13%
チェンジ・UK党 38% 5% 44% 13%
プライド・カムリ党 31% 5% 60% 3%
保守党 24% 19% 20% 37%
イギリス独立党 5% 3% 21% 71%
ブレグジット党 3% 2% 16% 79%

ご覧のように、イギリス国民の約37%が保守党はブレクジット支持派、24%が反対派、19%はどちらでもないと考えています。そしてイギリス独立党とブレグジット党だけが明確なブレグジット支持派であり、他のすべての政党は支持する以上にブレグジットに反対していると見られているようです。

Image Credit: House of Common Chamber 1 by UK Parliament [CC BY 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)], via Wikimedia Commons

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