間違えやすい英語③
私は数年間、日本人に英語を教えています。これまでの授業の中で、たくさんの生徒が間違えた英語を使っていることに気づきました。このシリーズでは、いくつかの間違えやすい英語を紹介し、正しい使い方の英語を皆さんと学んでいきたい思っています。私はイギリス出身なので普段はイギリス英語を使用していますが、ここでの英語はアメリカやオーストラリアなどのすべての英語に該当します。
“Almost people”
たくさんの生徒が、”Almost people”と表現しているのを聞いたことがあります。この表現は間違いであり、訳すと変な意味になってしまいます。
実際は”Almost”ではなく”Most”を使い、正しくは”Most people”と言います。”Almost people” は文法的に間違っており、直訳すると“ほぼ人間である”となってしまいます。
“Almost” という言葉は「もうすぐ、あと少し、未完成である」といったような意味であることを覚えておいてください。これは副詞であるため、通常は動詞やその他の副詞の前で使うことができます。例文を挙げると、”We are almost(副詞) there(副詞)”, ” I have almost finished(動詞) my drink” というように使います。
そして”Most”は「大多数」を意味します。形容詞と代名詞として使うことができ、通常は名詞の前で使用します。
例文
× Almost people like Autumn.
○ Most people like Autumn.
× Almost people can ride a bike.
○ Most people can ride a bike.
× Almost cars in Japan have automatic transmission.
○ Most cars in Japan have automatic transmission.