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英語の歴史 5 「ジェフリー・チョーサー」

Cantebury Tales

Late Middle English

14世紀、イングランドには多くの英語のなまりがありました。たくさんの地域では同じ言語でも異なる形式で話されており、またスペルも違っていました。さらに多くの公式文書は、まだフランス語かラテン語で書かれていたことにより、英語を話す国民にとっては読むのに苦労していました。

ジェフリー・チョーサー

この時期、最も重要な作家の一人に‟ジェフリー・チョーサー”という人物がいました。彼は1343年にロンドンで生まれ、著者、哲学者、天文学者の肩書があり、彼は英文学の父として知られていました。 14世紀の後半には多くの人々がイングランドの色々な地域からロンドンに移住し、中でもイングランドのイーストミッドランズから移住した人がほとんどでした。これがロンドンで新しい方言を作った根源となります。ジェフリー・チョーサーは本の中でこの方言について多くのことを書いています。これは英語で書かれた書面を多くの人々が理解するために役立ちました。彼の最も有名な本は “Cantebury Tales”(1387年)で、今でもその人気は続いています。これらの小説は英文学に非常に大きな影響を与えました。この人気を集めた小説によって、英語もフランス語とラテン語のように文学の言語として確立していきました。

ジェフリー・チョーサー

チャンセリー・スタンダード

15世紀の初めには、すべての人々が理解できるよう公式文書にとって英語の新しい規格を必要としていました。 1430年までに新しい規格が書かれた英語の形式が作成されました。これを”Chancery Standard(チャンセリー・スタンダード)”と呼び、またこの形式の英語はジェフリー・チョーサーが小説で使用したロンドンのなまりに基づいていました。ロンドンとイーストミッドランズは、イングランドで政治的に最も重要な場所であったため、チャンセリー・スタンダードはロンドンとイーストミッドランズの方言を使用していました。 チャンセリー・スタンダードは北方英語の要素を組み合わせたものでもあり、全国で多くの人々が新しい標準形式を理解できるようにと行なったものでした。

チャンセリー・スタンダードは最終的に政府のすべての部門で採用され、数年後にはすべての公式文書が英語で書かれるようになりました。しかし教会はラテン語で文書を書き続けることを決め、特定の法的文書も引き続きラテン語によって書かれています。

大母音推移

この間に英語の発音は大きく変化します。英語の母音は元々の音から新しい音に変わり、1400~1600年の間に大部分での変化が起きたのです。この時代は‟大母音推移”として知られています。1600年以来、母音の変化が多く発生していますが、その変化はさほど大きいものではありませんでした。次の図では母音が1400年からどのように変化していったのかを表しています。1400~1600年の中での変化に注目してください。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/Great_Vowel_Shift.svg

英語のスペルは15世紀と16世紀に標準化されました。後に起こったこの‟大母音推移”により、多くの英単語の発音が元々あったスペルとは大きく異なる要因となっていったのです。

次回は初期の近代英語とシェイクスピアの時代について見ていきましょう。

 

 

 

Image Credit: Great Vowel Shift by Olaf Simons at English Wikipedia [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons