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英語の歴史 9 「大英帝国時代の英語」

19世紀になると当たり前のように英語はグローバル言語になりますが、これには大英帝国が大きく関係しています。

ナポレオンが19世紀初頭に敗北した後、イギリスに匹敵する程の国は他に存在しませんでした。間もなくしてイギリス人は世界中を旅し、帝国を拡大していくと共に多くの取引を確立させました。そして英語は世界貿易の言語として使われるようになっていきます。

オーストラリアとニュージーランド

イギリス人は1788年にオーストラリアを植民地化し始め、そして1841年にはニュージーランドがイギリスの植民地となりました。多くのイギリス人が新しい生活を始めるためにこれらの国に移住するようになります。実は当初、オーストラリアは犯罪者がイギリスから追放されて送られてくる流刑植民地だったのです。

イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの多くの人がオーストラリアに移住し、様々な植民者のアクセントが混ざり合って新しい方言が作られました。現在のオーストラリアのアクセントはリバプールからの影響を強く受けていると考えられています。

オーストラリアとニュージーランドの英語は進化を続け、徐々に元のイギリス英語とは違うものになっていきました。1820年でオーストラリアの方言は本格的にイギリス英語とは異なるものであると認識されています。またニュージーランドのアクセントも、少なくとも1912年から認知されるようになりました。オーストラリア英語やニュージーランド英語の言葉や表現は、イギリス英語とは若干異なりますが、イギリス英語として分類されることがよくあります。

海外からの影響

英語が世界に広がるにつれて、他の国の多くの新しい言葉がイギリス人によって取り入れられました。下にそれぞれの国から来た言葉をいくつか挙げてみました。

ニュージーランド → ”Kiwi”

オーストラリア → ”Kangaroo”、”Koala”、”Wallaby”

インド → ”Bungalow”、”Chutney”、”Jungle”、”Shampoo”、”Yoga”

アフリカ → ”Zombie”、”Voodoo”

英単語は19世紀後半になると、非常に拡大していきます。英語には他の言語から新しい言葉を得る能力があり、言語の成長にも役立ちました。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/British_Empire.svg

赤色の部分は大英帝国が保有する領土を示しています

スコットランド、ウェールズ、アイルランド

19世紀末頃になると、さらに英語は世界中に広がり、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国では母国語として話されていました。

しかしイギリスでは、すべての人が英語を話していた訳ではありません。スコットランド、ウェールズ、アイルランドはそれぞれ独自の母国語を維持していました。彼らの多くは英語を話すこともできましたが、母国語としては使わないことを選んだのです。

しかし時が経つにつれてこの文化は変わり始めます。スコットランドでは17世紀になると多くの人々が英語を自然と話すようになっていましたが、農村地区では‟スコットランド・ゲール語”がまだ使われていました。

またアイルランドでは、19世紀後半になると英語が一般的になります。これはアイルランドの人口を1/3までに減らした、1845-1852年の間に起こった‟アイルランド大飢饉”が主な原因となっています。さらに数年後にはアイルランドの人口の約25%が他の国へ移住し、それ以降英語がより支配的になっていきました。

興味深いことにウェールズは最も長い間、国の主要言語としてウェールズ語を話し維持していました。1911年、ウェールズでウェールズ語は少数の第2言語(50%未満)となりました。

第一次世界大戦(1914-1918年)が終わる頃、ウェールズ、スコットランド、アイルランドの多くの人々はまだ一部の地域で独自の母国語を使用していましたが、英語はイギリス全土で主要言語となっていました。次第にウェールズ、スコットランド、アイルランドの人々が英語を使い始めるようになったのです。

では、次回は20世紀の英語の歴史について見ていきましょう。

 

 

Image Credit: British Empire by Geordie Bosanko [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons

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