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英語の歴史 12 「英語の将来」

こちらは「英語の歴史」シリーズ最後の記事です。

Global English

過去50年間で、英語を話す人の数は著しく増えています。これは英語が発展し、速いペースで変化していることを意味しています。もちろんイギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの英語圏の国には独自の英語のスタイルがありますが、世界中の国では “Global English(グローバルイングリッシュ)” が活用されています。

ではグローバルイングリッシュとは?

アメリカ英語をグローバルイングリッシュだと思っている人がいますが、これは別物になります。

グローバルイングリッシュは‟インターナショナルイングリッシュ”とも呼ばれており、これは英語を簡略化したもので英語が母国語ではない人にとっては使いやすく、習得しやすい英語とされています。

ではイギリスやアメリカで話されている英語とは何が違うのでしょう?

まず標準化したスペルはなく、イギリス英語とアメリカ英語のスペルの両方を使用できます。そして複雑な表現や単語は使いません。
では以下の2つの例文を見比べてみましょう。

通常の英語

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グローバル・イングリッシュ

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できるだけ早いお返事をお待ちしております。

グローバルイングリッシュは文化的に中立の立場にあり、イギリスやアメリカなど他の英語圏の国のように、話し言葉や表現、慣用句は使われません。つまり、グローバルイングリッシュを使用している資料や出版物は、それぞれの地域によって変える必要がないのです。

英語の未来はどうなる?

将来英語は、リンガフランカとして置き換えられるだろうと言う人もいます。世界で使われている言語として既に高い数字を占めている中国語も、リンガフランカになると信じる人もいますが、その可能性は低くなっているようです。

英語は既に世界の言語として確立されており、世界中ほとんどの大陸では母国語として話されている言語です(ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、オーストラリア大陸)。これに比べて中国語は、主にアジア大陸のみで話されています。さらに中国語を学んでいる英語話者とは対照的に、さらに多くの中国人が英語を学んでいます。そのため近い将来、英語がリンガフランカとして存続する可能性は極めて高いと言えるでしょう。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7b/Percentage_of_English_speakers_by_country_as_of_2014.png

濃い色を示している国ほど英語を話す人の割合が多い(2014年度の調査より)

英語がもっとアメリカ化されるのかと疑問に思っている人もいますが、これも可能性が低いと言えるでしょう。実際に現在、英語はネイティブよりそうでない人の方に多く話されています。これは言語が非ネイティブの影響を強く受けていることを意味します。

もちろんイギリスやアメリカなどの国で話されている伝統的な英語のスタイルはそのまま残っていますが、グローバルイングリッシュはこれ以上その影響を受けることはありません。一つ例を挙げるとインドでは、「Know,Love,Like」など現在進行形にできない動詞を進行形として活用している人がたくさんいます。

I know about it.
I love this music.
I like the new style.

インドでは上記の英文を次のように表現するのが非常に一般的なようです。

I am knowing about it.
I’m loving this music.
I’m liking this style.

このような形式が普及すると、インターネットと共に英語の使い方に影響を与えてしまいます。しかし、これが常にネイティブによって取り入れられている訳ではありません。

結論として、英語はもはやイングランドやその他英語圏の国のものではありません。英語は今や世界の言語となり、今後も成長し続けるでしょう。英語圏の国では伝統的な英語や、また少し変化したスタイルもあります。しかし世界中で、グローバルイングリッシュは速度を上げて進化し続けているのです。

以上、「英語の歴史」のシリーズを最後まで読んでいただきありがとうございます。このシリーズを読んで、英語の歴史について理解する手助けになれたら幸いです。

 

 

Image Credit: Percentage of English speakers by country as of 2014 by ProdigyUpdates [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

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