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BREXIT~Part6~ ブレグジットから2年

Brexitの最新情報(2018年6月23日)

2018年6月23日

イギリス国民がEU離脱に投票してから2年が経ちましたが、この2年の間に何が起こったのでしょうか?そしてイギリス人はその決断に後悔しているのか?また、スコットランドと北アイルランドはイギリから離脱するのでしょうか?今日はこれらの疑問について見ていきましょう。

まず最初に、2016年の国民投票でEU離脱に投票した人々のことを‟Leaver”と言い、在留に投票した人々を‟Remainer”と言います。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e4/United_Kingdom_EU_referendum_2016_area_results_2-tone.svg

2016年投票結果 黄色:在留に投票 青色:離脱に投票

現在の状況

現時点でイギリスとEUは将来の関係性について交渉中です。この交渉の期限は2年で、期日は2019年3月29日となっています。今のところ、イギリスとEUの双方が互いに満足のいく合意を得られるようには見えません。もし取引が決まらなければ、イギリスは必然的に3月29日に離脱することになります。これはイギリスとEUが自由貿易協定を締結しないということを意味し、もちろんイギリスにとって良いことではありませんが、EUにとってはさらに不利な状況になります。

イギリス国民はこの投票結果に後悔しているのでしょうか?

この数ヶ月の間に離脱に関する多くの調査が行われ、これらはイギリス国民が離脱または在留のどちらを希望するかの調査で、2年前とほぼ変わらない結果が出ています。多くの人は、もし再び国民投票が実施されたら、在留が勝つと主張しています。しかし専門家の多くは、2016年の国民投票直前の調査でも同じ結果が出ているため、在留になることはまずないと言っています。

‟Leavers”の大半は自身が離脱に投票したことに後悔はなく、‟Remainers”の大半も在留に投票したことについては後悔していないようです。

スコットランドと北アイルランドはイギリスから独立するのでしょうか?

多くの人は、スコットランドと北アイルランドがEUに在留するためにはイギリスから独立するだろうと主張しています。これはスコットランドと北アイルランドの国民のほとんどが2016年で在留に投票したことに対し、イングランドとウェールズの大半がEU離脱に投票したのが原因となっています。2016年のEU国民投票では、4つそれぞれの国ではなくイギリス全土が一つの国として投票したため、イギリス全土がEUに在留するか、または離脱しなければならないのです。

では、スコットランドと北アイルランドはEUに残るためにイギリスから独立するのでしょうか?

答えは「No」です。スコットランドの独立性に関する最新の調査では、スコットランドはイギリス独立を支持していません。最近行われた‟もし独立の国民投票が行われたらどちらを支持するか”という世論調査では、スコットランド人の41%が独立する、53%は独立しないに投票すると答えています。

また別の調査によると北アイルランドでは、北アイルランド人のわずか21.1%がイギリスをアイルランド共和国と加盟させるために独立に投票すると答え、50.3%がイギリスに在留、18.9%は分からない、9.7%が投票しないと答えています。

したがって、スコットランドと北アイルランドがイギリスから独立することはまずないと言えるでしょう。

2度目の国民投票?

一部の政治家は、この2年の間に国民の意見が変わり、Leaversに関しては2016年の国民投票の内容をきちんと把握していなかったのではないかと考え、2度目のEU国民投票が必要であると提案したのです。

しかしこれを聞いた多くのイギリス人はこの提案に反対しています。世論調査によると、48%のイギリス人は2度目の国民投票を望まない、 38%はやった方がよい、14%は分からないと答えています。

多くのイギリス人は、政治家がEU離脱を望んでおらず、この離脱を阻止する方法を必死で探しているのではないかと感じています。マスコミや多くの政治家達は「Leaversが詳細を理解せずに投票した」と報道していることに対し、これは‟イギリス国民は知識がない”という発言であるとLeaversは怒りをあらわにしています。

Remainersでさえも、政治家達が国民投票の結果に目を背けていることが不公平だと感じています。多くのRemainersは2016年の国民投票の結果を無視することは非民主的だとし、彼らはEU離脱を望んでいないにもかかわらず、離脱するべきであると述べています。また2016年の結果が逆転することを望み、2度目の国民投票を支持するRemainersの集団もいますが、ほとんどがそうではありません。

なぜすべてのことにそんなに長い時間がかかるのか?

単に、ほとんどの政治家が2016年の国民投票の結果に納得しておらず、彼らは本当にEU離脱を望んでいないからです。またテリーザ・メイ首相も、離脱に関して熱心ではないように見えます。多くのイギリス人、特にLeaversは、メイ首相が辞任し、離脱を支持していた他の政治家を首相にするべきであると考えています。その話題に上がっている1人は、保守党の政治家‟ジェイコブ・リース=モグ”です。

政府与党の中で、保守党のほとんどの政治家が親EU派(EUやその政策に肯定的、好意的な態度を示す人のこと)です。これはテリーザ・メイ首相が国民の声を聞かず、自身の党の要求を満たそうとしていることを意味しています。彼女はEUとの交渉に譲歩しすぎたのです。現在Leaversの多くがイギリスはEUを離脱することはないだろうと感じ始め、離脱するとしても何かが大きく変わるわけではないと懸念しています。

結論から言うと、これにはほとんどのイギリス国民が怒りを感じており、また離脱したくないRemainersは、政府が2度目の国民投票を行わないことに腹を立てています。そして政府はEUが在留するための方法を見つけようとしているため、Leaversは怒りを募らせているのです。

次に何が起こるのでしょうか?

幸いにもこの問題にはもうすぐ結論が出るでしょう。イギリス政府は今年の11月までに明確な計画を立てる必要があります。その時までにイギリスがEUを完全に離脱するのか、それとも在留してEUと長い間密接な関係でいるのかが明らかになるでしょう。

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Image Credit: United Kingdom EU referendum 2016 area results 2-tone by Mirrorme22Nilfanion: English and Scottish council areasTUBS: Welsh council areasSting: Gibraltar [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], via Wikimedia Commons

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