![By Charles G.Y. King (1854-1937) [Public domain], via Wikimedia Commons https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/93/Beatrix_Potter_by_King_cropped.jpg](https://eikokugo.com/wp-content/uploads/2017/04/Beatrix_Potter_by_King_cropped-147x300.jpg)
by Charles King, circa 1913
名前: Beatrix Potter
ビアトリクス・ポター
出身: ケンジントン、ロンドン
誕生: 1886年7月28日
死没: 1943年12月22日
職業: 児童文学作家、イラストレーター
日本でも有名な「ピーターラビット」。このピーターラビットの生みの親として知られているのがビアトリクス・ポターです。
彼女のフルネームは、ヘレン・ビアトリクス・ポター。1866年に特権階級の家庭に生まれました。そして1872年に彼女の弟が誕生します。
彼女の両親は才能ある芸術家で、父親はアマチュアのフォトグラファーでした。
1890年代に父親は株式投資に成功し、家はとても裕福になりました。家族は自然をよく愛し、田舎での暮らしを楽しんでいたのです。
彼女は若い頃、スコットランドとイギリス北部の湖水地方(The Lake District)へよく訪れました。
ビアトリクスと彼女の弟は、他の子供達と過ごす代わりに動物の絵を描くことに沢山の時間を費やしました。彼女らはネズミ、ウサギ、ハリネズミ、コウモリなどの小動物を飼い、ビアトリクスは特に小動物に愛着を持ちました。家族との休日でも、よく動物達の世話をしていました。彼女はとても真面目であり、自然に関する研究、特に植物や真菌類の研究に魅了されました。
ヴィクトリア時代、特権階級の女性は私的に教育を受けており、大学に行かないことが一般的でした。しかし、彼女の両親は女性が高学歴を持つことに反対はしませんでした。
ビアトリクスは1870代に国立芸術学校に通い、真菌類の標本を作ることに長けていまいた。
数年後お金を稼ぐため、ビアトリクスと弟はクリスマスカードを作ることにしました。ネズミとウサギは彼女達が描く共通のテーマであり、1902年に大ヒットとなる「The Tale of Peter Rabbit(ピーターラビットのおはなし)」を出版します。
彼女はすぐにまた動物をキャラクターとした別の人気作品を出版しました。一生を通し30作もの本を書き、その中でも24作は童話となっています。
その後彼女は、イギリス湖水地方の大きな土地を購入しました。
そして牧羊に興味を持ち、田舎の町を守ることに一生懸命に取り組みました。
1943年、77歳で肺炎と心臓病が原因で最期を迎えます。
彼女のほとんどの財産は、彼女が愛した土地を守り続けている「ナショナルトラスト(National Trust)」(英国の歴史的建築物の保護を目的としたボランティア団体)に寄贈されました。
Image Credit by Charles G.Y. King (1854-1937) [Public domain], via Wikimedia Commons