(2017年4月)
イギリス人は自然が好きで特に動物をこよなく愛しています。そんなイギリスには様々な野生動物がいますが、危険な動物がいないので非常に安全です。それでは、これからイギリスで見ることのできる色々な動物たちをご紹介しましょう。
ハリネズミ (Hedgehog)
ハリネズミは夜行性です。彼らの数はここ数年で減少しましたが、それがなぜなのかは未だに不明です。
彼らはミミズ、ナメクジ、さらには猫のエサを食べる小心者な生き物です。彼らは冬の間は冬眠します。そして視力があまり良くない代わりに優れた嗅覚を持っているのです。
モリアカネズミ (Wood Mouse)
夜行性であるこのネズミは、日中に見ることはほとんどありません。エサには種子を食べ、寒い冬の間は小屋などの中に住みついていることもあります。
アナウサギ (European Rabbit)
アナウサギはイギリス原産の動物ではなく、11世紀にノルマン人によって移入されました。すぐに繁殖し、イギリス全体に広がっていきました。現在ではどこでも見ることができます。
羊 (Sheep)
イギリスでは日常のように羊を見ることができます。白い羊ばかりではなく黒い羊もいます。
そして、ウェールズではとても多くの羊がいるため、実際は人口よりも羊の数が多いのです。彼らは非常に従順な動物であり、春には野原で走り回る多くの子羊を見ることができます。
キツネ (Red Fox)
キツネも一般的によく見られる動物です。
彼らはずっと昔から、森林の近くの田舎に住んでいます。しかし最近では、田舎の一部が街や都市に変わりつつあるため、キツネ達はそちらへ移動してきています。彼らは食べ物を見つけようとゴミをあさったり、時々人々と接触することもあります。
リス (Red Squirrel)
イギリスにはキタリス、黒リス、トウブハイイロリスの3種類のリスが存在します。
中でもキタリスは在来種です。近年、トウブハイイロリスが増加傾向にあることから、キタリスの数が減少してきています。現在のキタリスの数はわずか14万匹であると考えられています。
アカシカ (Red Deer)
アカシカはヨーロッパではとてもよく見られる動物です。鹿の一種で最も大きな体を持っています。人慣れしていないためすぐに逃げてしまいますが、通常はイギリスの田舎で見ることができます。そして幸いにも、アカシカの人口は増加し続けています。
アナグマ (Badger)
アナグマも夜行性の生き物です。彼らはかなり大きく、土を掘るのがとても上手です。雑食動物であり主にミミズが好物です。彼らは地下トンネルを掘り起こし、また群れで生きる動物なので家族達と集団生活を送っています。
マツテン (Pine Marten)
マツテンはイタチの一種です。最近ではスコットランドで最もよく見られています。彼らは中空の木や放棄された動物の巣に住んでいます。小さな哺乳類を食べ、普段は枝の中を走り回っています。
スコティッシュワイルドキャット (Scottish Wildcat)
スコティッシュワイルドキャットは、イギリスに存在する唯一の野生在来種です。数百年前にはイギリスのどこにでもいましたが、現在はスコットランドでしか見られない動物であり、その数はわずか数百匹であると言われています。
Image Credit: Scottish Wildcat by Airwolfhound [CC BY-SA 2.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0)], via Wikimedia Commons