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ブレグジット2019

ブレグジットの最新情報(2019年4月5日)「ブレグジット Part 8」

ここ数週間、メディアがブレグジットについて話す際は主にイギリスとEUの政府に注目していました。この記事ではイギリス国民はEUを離脱することについてどのように感じているのか、そして離脱に投票した人々は在留に投票した人々についてどう思っているのか、またその逆も見ていきましょう。

最新の世論

YouGovの最新の世論調査によると、たとえイギリスとEUの間に貿易協定が締結されなかったとしてもイギリス国民は依然としてEUを離脱したいと考えているようです。

この世論調査では、2つの異なる質問が国民に寄せられました。

質問①「4月12日までに貿易協定が締結されなかった場合、どうするべきでしょう?」

40% 取引協定せずに離脱する
11% 離脱の期限を延長する
36% EU在留
13% 分からない

質問②「もしEUが延長を認めなかったら何をするべきでしょう?」

44% 取引協定せずに離脱する
42% EU在留
13% 分からない

ご覧のように、2016年の国民投票を行った時とほぼ同じ割合の回答となっています。しかし大多数は依然として離脱を希望しているようです。

もちろん日常的に公開されている世論調査は数多くありますが、これらのいくつかは異なる結果が出ています。誰が世論調査を実施したかを常に覚えておくとよいでしょう。もしその世論調査がEU在留を支持する団体によって実施された場合は、在留側の支持率は通常を上回ります。同じように離脱を支持する団体によって実施される場合にもこれが当てはまり、この場合の調査では常に離脱に対する高い支持を示しているのです。

世論調査をバランスよく見解することで知られている一流のイギリス人専門家に、ジョン・カーティスという人物がいますが、彼は主要な選挙や国民投票が行われる度にBBCのテレビに出演している専門家です。彼の研究によると2016年の国民投票以降、世論に実質的な変化はなく、在留/離脱にそれぞれ投票する人数はほとんど変わらないと述べています。

数週間前にロンドンで行われた大規模なデモに言及することも私は重要だと思っています。イギリスのメディアはブレグジットに抗議するために100万人の人々がロンドンに終結したと何度も報道していました。その数日後、政治には関係のない検証組織がこのデモに参加した人数の情報を公開しました。専門家によると、その数は100万人ではなく実際は約31万~40万人だったようです。

イギリス国民は互いにどう思っているのでしょう?

ケント大学にいる一人の教授は、投票者が互いにどう思っているかについての調査を実施しました。この調査によると在留に投票した人は離脱に投票した人に対してより否定的な感情を持っているようです。

以下、彼が実施した調査の詳細です。

「同僚の中に、在留/離脱の投票者がいることについてどう思いますか?」

(離脱希望者) 79% 受け入れる
(在留希望者) 67% 受け入れる

「近所に、在留/離脱の投票者がいることについてどう思いますか?」

(離脱希望者) 78% 受け入れる
(在留希望者) 65% 受け入れる

「友人が、在留/離脱の投票者であることについてどう思いますか?」

(離脱希望者) 80% 受け入れる
(在留希望者) 61% 受け入れる

「自分の子供の恋人が、在留/離脱の投票者であることについてどう思いますか?」

(離脱希望者) 75% 受け入れる
(在留希望者) 53% 受け入れる

「0~10段階だとすると(0を一番冷酷な感情とした場合)、在留/離脱の投票者をそれぞれどう思いますか?」

離脱投票者から在留投票者へは・・・ 4.8
在留投票者から離脱投票者へは・・・ 2.9

これらの調査から分かるように、とても興味深い回答となっています。離脱に投票した人々によると多くの在留希望者は、自身が知的で道徳的に優れており、広い心を持っていると主張しているように感じています。また反対に在留に投票した人の中には、離脱希望者のことを知性がなく人種差別的で不寛容であると主張する人もいるようです。

最近では、在留支持者の離脱投票者に対する嫌悪が非常に強くなり、彼らの中には離脱に投票した老人たちが亡くなった際にそれを祝うための商品を作った人もいます。

これが原因となり自分の意見を公表せずに離脱に投票する人や、在留から離脱へと意見が変わったことを周りに言えなくなった人は数多くいます。

また何人かは、離脱を支持したと認めたことが原因で友達を失ったと言っています。別の離脱に投票した人達の中には、家族の何人かが話すことや会うことを拒んだりしているようです。このようなことが原因で投票者の多くは黙秘していることから、いくつかの最新の調査結果が正しくない可能性も出てきているのです。

2度目の国民投票

多くの政治家は、ブレグジットを解決する唯一の方法は2度目の国民投票を行うことであると示唆し続けていますが、これは今の状況を悪化させるだけであると懸念する人も数多くいます。

それはなぜでしょう?

2016年の国民投票の結果(在留48.1%,離脱51.9%)以降、在留に投票した多くの人は離脱側はわずか数パーセントの差で勝利し、過半数と見なされるのに十分な結果ではないと述べています。

調査の結果から分かるように、再度国民投票が行われた場合も両者共に大差をつけて勝利することはできないでしょう。したがって前回と同様の結果が出た場合、在留に投票した人々は納得できずに3度目の国民投票を要求することが予想され、同様に在留側が勝った場合にも同じ状況が起こると思われます。

そして、2度目の国民投票の結果が出るまでは張り詰めた空気となるでしょう。国民はさらに対立的になり、多くの人は口論や争いが始まることを恐れています。

2016年の国民投票で初めて投票に参加した国民は何百万人といました。最初の国民投票の結果が無視されれば、国民の民主主義への信頼は失われることとなり、どんな国民投票の結果でも尊重すると言った政治家の約束をこれ以上信用できなくなるでしょう。実際、すでに多くのイギリス人はこのように感じ始めています。

今後数週間の間に何が起こるのかは分かりませんが、ほとんどのイギリス国民は一刻も早くこの状況が終わることを望んでいます。

前回のBrexitの記事をご覧になりたい方は下のリンクをクリックしてください:

Part 1「イギリスとEUの関係と歴史」

Part 2「なぜイギリス国民は離脱を希望したのか?」

Part 3「なぜ国民の一部は離脱を望まなかったのか?」

Part 4「EU離脱を決める国民投票から1年後」

Part 5「ブレグジットの最新情報(2017年9月)」

Part 6「ブレグジットから2年」

Part 7「ブレグジットの最新情報(2018年12月10日)」

 

 

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