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BREXIT~Part5~

Brexitの最新情報(2017年9月)

2017年9月

テリーザ・メイ首相は、Brexit(イギリスがEUから離脱すること)について2017年9月に演説を行いました。今日はその演説での国民の反応、そしてBrexitで何が起こっているかを見てみましょう。

Brexitの交渉

2017年3月以来、イギリスとEUは将来の関係性について交渉を続けてきました。この交渉の期限は2019年3月の予定です。この離脱に伴い、EUはイギリスが報酬を支払うことを望んでおり(これは“The Divorce Bill”離脱金と呼ばれています)、イギリスに少なくとも400億ユーロを支払うことを要求しています。イギリスがこの報酬を払わなければ、EU​​は他の交渉さえも受け付けることはないでしょう。

なぜ400億ユーロ?

EUはイギリスが2013年に誓約したプロジェクトに対して未収の資金を支払う必要があり、これにはEU公務員の年金も含まれています。 EU関係者の中にはイギリスが合計で600億~1000億ユーロを支払わなければならないかもしれないと言う人もいるのです。

なぜお金が重要なのか

最近の調査によると、イギリスは過去40年間でEUに合計5030億ポンド(5673億ユーロ)の会費を支払っています。イギリスはこの40年もの間、常に純貢献者でありました。(つまりイギリスはEUから受け取っている金額以上に支出が多いことになります)

EUの28カ国のうち半分以下の国が純貢献者であり、その他の加盟国は寄付する金額より多くの報酬を受け取っているのです。純貢献者の国のうちイギリスはドイツに続いて2番目高い純貢献国です(フランスはイギリスより多くの資金を支払っていますが、EUからは遥かに多くの資金を受け取っています)。また、ドイツを除いたEUへのイギリスの年間純支払い額は、他の26カ国の合計金額を上回っています。

イギリス国民の多くは、自国がEUを離脱することでEUは毎年約120億ユーロの損失をすることを懸念していると考えています。このようにEUの資金が減るのを防ぐために、ドイツのような国々はEUへもっと支払う必要があるのです。

本当にイギリスは400億ユーロを支払うのだろうか?

イギリス政府はイギリスが2013年に合意した財政援助は2020年には失効し、イギリスはこの誓約のために支払うと指摘しています。イギリスはまた、EUが400億ユーロの金額がどのようにして算出されたかをEUへ説明するよう要請しましたが、EUはこの説明を拒否しているのです。ですが、イギリス政府は約113億ユーロを超えることはまず有り得ないとし、算出された金額を支払うことを拒否しました。このため、イギリスとEUの交渉は中断します。

テリーザ・メイ首相の演説

イタリアのフィレンツェ

テリーザ・メイ首相は、この行き詰まり状態の交渉を解消するため、9月にイタリアのフィレンツェで演説を行いました。彼女はイギリスは200億ユーロを支払うと述べ、すぐにEUを離脱することはない、また段階を踏んで離脱すると発言したのです。そして、イギリスは少なくとも2021年まではEUに(通常の支払いに加え、200億ユーロの離脱金を)支払い続けると述べます。この間イギリスでは、EUからの入国制限のない体制とEUの法律を守ることを維持します。この計画は、企業がEUを離脱することに時間をかけて適合させ、経済にとってより円滑になるだろうと言われています。また首相は、この2年間の移行期間を必要に応じて延長することも可能であると述べました。

国民の反応

ほとんどのイギリス人が満足することなく、多くの人が腹を立てていました。
直近の世論調査では以下のような結果が出ています。(YouGov LINK)

45%の人々がEU離脱を希望している

17%は離脱することを望んでいないが、国民投票の結果を支持し現在は離脱するべきであると考えている

27%はEU離脱を望んでいない

9% 不明

これは大部分の人々がEUを離脱し、できるだけ早い段階での離脱を希望していることを意味します。離脱を希望する人の多くはテリーザ・メイ首相の計画に納得していません。彼女の計画があまりにも事態を遅らせていると感じているのです。 2021年は国民投票の5年後です。一部の人々は、この計画が投票の結果を逆転させる意図的な方法であると考え、また2021年でイギリス政府は離脱の過程を再び延長するのではないかと考えています。そして前回でも挙げたように多くの人は、通常の支払いに加え200億ユーロの離脱金を支払うことに不満を抱えています。国民の大半が首相の計画力が弱く、EUに対して多くを諦めすぎであると感じています。

イギリス人の多くは、イギリス政府の政治家がBrexitを止めようとしているのではないかと不満を感じていました。首相は国民投票の期間中、EU在留側に支持していました。そして多くの国民は現在も尚、彼女がEUに対処するための十分な力がないため、実際には離脱を支持していないのではないかと感じています。この状況の中でリーダーシップがとれる人物を必要とし、EU離脱を支持する政治家の一人が新しい首相になることを国民は望んでいるのです。

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Brexit Part 1

Brexit Part 2

Brexit Part 3

Brexit Part 4

 

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