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セント・デイヴィッド・デー 「St. David’s Day」

ウェールズの伝統的な記念日

3月1日はウェールズで「聖デイヴィッドの日(セント・デイヴィッド・デー)」という記念日です。ウェールズ語では「Dydd Gwyl Dewi」として知られており、ウェールズの文化と歴史を祝う日です。では今日はこの特別な日について詳しく見ていきましょう。

聖デイヴィッドとはどんな人物?

聖デイヴィッドはウェールズ語では、”Dewi Sant”と言います。彼は6世紀の初め、強い権力を持った一族の子供として生まれたウェールズ人でしたが、彼はある一人のウェールズ王の孫だったのではないかとも言われています。彼はキリスト教徒の修道士になり、ウェールズ全体にキリスト教を広め多くの修道院の設置も担っていました。そして彼は失明を治すといった奇跡を起こしたとも言われていました。その後、彼は589年3月1日に亡くなったと考えられています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9a/St_David%27s_Day_Celebration_Dathlu_Dydd_G%C5%B5yl_Dewi_2009.jpg

聖デイヴィッドの日に行われるパレード

聖デイヴィッドは12世紀に法王から名誉を与えられ、彼はウェールズの守護聖人となったのです。そして彼が亡くなった 3月1日は、ご馳走と祝典で祝う日となりました。

ウェールズ人は‟聖デイヴィッドの日”に何をするのか?

聖デイヴィッドの日は祝日ではありませんが、ウェールズに住む多くの人は祝日になることを望んでいます。この日はたくさんの人が、ジャケットやコートに紋章を付けますが、中でも特に人気のある紋章は水仙(daffodil)の花です。水仙はウェールズの自然の中で咲いており、春になると至る所で見ることができます。そのため、水仙が聖デイヴィッドの日のシンボルとなっているのです。

聖デイヴィッドの国旗

また、他の紋章を身に付けている人もいます。その紋章はリーキ(leek)と言われるユリ科のニラネギで、こちらもウェールズのシンボルです。聖デイヴィッドは6世紀に、サクソン族と争っていたウェールズ兵士まで、ヘルメットにリーキを付けるように言いました。サクソン族とウェールズ兵士は見た目がとてもよく似ていたため、リーキをヘルメットに付けることで敵と味方の区別ができるようになったのです。今でもウェールズ人は、聖デイヴィッドの日にはリーキを身に付けます。また、チャールズ皇太子はウェールズの王子でもあるので、リークを身に付けている姿をよく目にします。

ウェールズ人の中にはウェールズ語で「Dydd Gŵyl Dewi Hapus」と互いに挨拶する人もおり、「Happy St. David’s Day」という意味があります。

女性が着ていた伝統的な民族衣装

多くの子供達は、学校でウェールズの民族衣装を着て特別な歌を歌います。学校や街では、赤・緑・白色のナショナルカラーで飾りつけされています。そしてウェールズ周辺の多くの町や都市では、特別なパレードが行われます。

特別な食べ物

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e7/Welsh_rarebit.JPG

ウェルッシュレアビット

多くのウェールズ人が、聖デイヴィッドの日には伝統的なウェールズ料理を食べて楽しみ、肉・ジャガイモ・人参などを煮込んだ伝統的なスープ「Cawl(カウル)」を作ります。「Bara Brith(バラブリース)」は紅茶風味のフルーツケーキの一種で、とても人気があります。さらに、ビール風味の香るチーズトースト「Welsh Rarebit(ウェルッシュレアビット)」もよく知られています。このウェブサイトでは、「バラブリース」と「ウェルッシュレアビット」のレシピを紹介しています。もし時間があったら簡単なので是非作ってみてください!

 

 

Image Credit: St David’s Day Celebration Dathlu Dydd Gwyl Dewi 2009 by National Assembly for Wales [CC BY 2.0 (http://creativecommons.org/licenses/by/2.0)], via Wikimedia Commons

Welsh Rarebit by Worm That Turned (Own work) [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons