EIKOKU GO

Everything British

EIKOKU GO

Everything British

イギリス神話の生き物たち

神話の中の恐ろしい怪物たち


もうすぐハロウィンということで、イギリス文化における有名な神話の生き物について書きたいと思います。

重要な点は、これらの多くの生き物がケルトの由来があるということです。そしてたくさんの有名な物語の中で、これらの生き物や怪物は‟別世界(あの世)”と呼ばれる場所から来ています。これはケルトの神話による霊界のことで、時々生き物たちは霊界を越えて私達が存在する世界にやってくるのです。

それではイギリスの怪物たちについて見ていきましょう。

Gwyllgi(グィスギー)

この生き物はウェールズに出現していたと言われ、輝く赤い目と巨大な狼の容姿をした獣です。「Gwyllgi」という言葉はウェールズ語で、暗闇を意味する”Gwyll”と、犬を意味する”Ci”が組み合わさってできた言葉です。Gwyllgiは夜になると静かな田舎道で姿を現します。伝説によるとこの獣に遭遇した人は恐怖で凍りつき身動きがとれなくなり、獣の目は激しく赤色に光ると言われています。

多くの人々は北ウェールズ(特に Llandegla”Nant Y Garth Pass”と呼ばれる場所)でこの怪物を見たと主張しています。怪物は人を殺して食べた後、別の道路へ移動し忍び歩きます。

Kelpie(ケルピー)

ケルピーはスコットランドの湖に住む幻獣で、外見は美しい馬のように見えますが、被毛はアザラシに似ています。その周辺で歩き疲れた人を待ち受け、人が背中に乗るように誘います。そしてケルピーに乗ると、人は被毛にくっつき離れることができなくなり、ケルピーは湖の深い場所まで潜り込み、背中に乗せた人を溺死させて食べてしまいます。

この話は子供達に、水面近くで遊ぶのは危ないと思わせるために作られた話だと言われています。もし湖の近くで人懐っこい馬を見ても、決して乗らないようにしてください。

Banshee(バンシー)

アイルランドの‟バンシー”には多くの説があります。通常は老婆か若い女性、または布で体を覆っている女性の、いずれか1つの外見をしていると言われています。

伝説によるとバンシーは、夜になると死が間近に迫っている人の家の近くに現れます。バンシーは凄まじい泣き声で叫び、人間に死が近いことを知らせます。どうやらバンシーは純粋なアイルランド人のもとにしか来ないと言われ、これはアイルランドの旧家にはそれぞれの家庭に固有のバンシーがいるからだそうです。またバンシーは森林や河川で見ることができ、死が近い人の血のついた服を川で洗っている姿を目撃することがあると言われています。

スコットランドでは ‟bean nighe”、ウェールズには‟Cyhyreath”と呼ばれるバンシーによく似た女性の神話が存在します。

これらすべての伝承は、同じケルト文化の由来から来ているのではないかと言われています。

Herne The Hunter(ハーン・ザ・ハンター)

イングランドのウィンザーは、ウィンザー城がある町として有名な観光地です。しかしその近くにあるウィンザーの森では、 “ハーン・ザ・ハンター”と呼ばれる幽霊または怪物が出ると言われています。ハーン・ザ・ハンターの容姿は頭に角のある男のようであり、ウィンザーの森周辺で馬に乗っていると噂され、持っている鎖を振り回して音を鳴らし畜牛を威嚇します。彼を近くで見ると殺されてしまうため、どのような顔なのかはっきり分かっていません。1597年にウィリアム・シェイクスピアはハーン・ザ・ハンターを劇の一つで言及しています。

また、ハーン・ザ・ハンターの由来を知っている人はいません。いくつかの説では、同じ容姿を持つケルトの神である”ケルヌンノス”が起源ではないかと言われています。アングロサクソンの神がイングランド南部を征服した時に、ケルト族はイングランドの領土を奪われたため、この話はアングロサクソンの神が由来となっていると信じる人もいます。最後にもう一つの説としてハーン・ザ・ハンターは、ヘンリー8世の統治期間に密猟をしたため森の中で絞首刑にあった‟リチャード・ホーン”と呼ばれる男の霊であるとも言われています。多くの人々はハーン・ザ・ハンターはイングランドのどこにでも現れるわけではなく、ある土地にしか現れない霊であることから、最後の説の可能性が最も高いと考えています。

彼が絞首刑によって処刑された‟Herne’s Oak”という木の根元に、寒い日の夜になると現れると言われています。

Nuckelavee(ナックラヴィー)

ナックラヴィーはこの中で最も邪悪な妖怪です。スコットランド北部の沖合の島であるオークニー諸島で発見されたと言われており、海に生息する極悪な馬のようです。ナックラヴィーには皮膚がなく人が馬に乗っているように見えますが、人体のような上半身は馬の体につながっているため胴体には足がなく腕は地面につく程の長さがあります。馬の頭には赤くギラギラと光った一つ目があり、口は大きく裂けています。そして体には皮膚がないので、黒い血が流れる血管と筋肉が剥き出しになっているようです。

この怪物は秋と冬の間だけ陸地にやって来ると言われています。家畜を殺し、作物を破壊し、干ばつを引き起こすといった邪悪な力と悪意を持った怪物です。地元の島民はこの獣を恐れ、祈りをせずにこの名を口に出すことは決してありませんでした。ケルピーとは違いナックラヴィーは海に住む生き物のため淡水に耐えることができません。そのため、人は川や小川を渡って簡単にその場所から非難することができます。また、ナックラヴィーは雨の日には陸に上がって来ないと言われています。

以上、イギリスの文化で最も有名な妖怪たちについて興味を持っていただけたでしょうか。イギリスには他にも多くの生物やその土地に住む怪物の神話があります。とても奇妙なことですが、今でも多くの人がこれらの生き物のいくつかを見たことがあると主張しています。皆さんはこの人々の言うことを信じますか?

この記事で言及した生き物の多くは、その容姿を自由に変えることができると言われており、また人間の姿のように容姿を変えることもできると示唆する人もいます。

 

関連記事

【最新】人気記事TOP5

イギリス英語TOP5

人気記事TOP5