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イギリスの6つの母国語

英語以外の言語を見ていきましょう!

(2018年7月)

イギリスには6つの母国語(7つとも言われている)があるということはあまり知られていません。この記事では、そのすべての言語をごそれぞれ介したいと思います。

6つの言語:

言語の名称

英語での呼び方

日本語での呼び方

English

English

英語

Cymraeg

Welsh

ウェールズ語

Braid Scots

Ulstèr-Scotch

Scots

Ulster Scots

スコットランド語

Gàidhlig

Scottish Gaelic

スコットランド・ゲール語

Gaelg

Manx

マン島語

Kernowek

Cornish

ケルノウ語

まず、英語とスコットランド語はゲルマン語派であることを知っておくことが必要です。下図参照。

そしてその他の言語はすべてケルト語派です。下図参照。

では、それぞれの言語を見ていきましょう!

英語 / English

地域:イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド

語族:ゲルマン語派

英語はイギリスの公用語であり、イングランドが発祥です。20世紀初頭ではスコットランド、ウェールズ、アイルランドでも英語は有力な言語となっていました。そして現在ではネイティブのイギリス人全員が英語を話しています。

私は今までに、英語の歴史について記事の中で幅広く取り上げてきました。英語の始まりや、イギリスの主要言語になった理由などについて詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

ウェールズ語 / Cymraeg

地域:ウェールズ

語族:ケルト語派

ウェールズ語は、イギリスで英語以外の公用語として使われている唯一の言語です。つまりウェールズ語は、運転免許証などの法的書面で使用されていますが、これはウェールズのみです。

ウェールズ語は元のブリトン諸語の1つであり、現在もまだ話されている最も古いヨーロッパ言語であると言われています。2011年に行われた調査によると、ウェールズには約562,000人のウェールズ語を話す人がいることが分かっており、下の地図では、ウェールズでウェールズ語を話している地域が示されています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7e/Welsh_speakers_in_the_2011_census.png

 

下のビデオでウェールズ語を聞くことができます。

YouTube (LINK)

スコットランド語 / braid Scots

地域:東スコットランド、北アイルランド

語族:ゲルマン語派

スコットランド語は‟英語の方言”とも呼ばれますが、実際は別の言語になります。スコットランド語と英語は同じ血統を共有し、どちらも‟古英語”から進化した言語です。スコットランド語は現代英語に似ているようですが、英語を話す人々には理解が難しいのです。2011年の人口統計によると、約150万人のスコットランド人(スコットランド人口の30%)がスコットランド語を話すことができると答えています。下の地図は、スコットランドでスコットランド語を話す地域を示しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7f/Scots_speakers_in_the_2011_census.png

 

下のビデオでスコットランド語を聞くことができます。

YouTube (LINK)

北アイルランドでもスコットランド語が話されており、これを‟アルスタースコッツ”と呼ぶこともあります。多くの言語学者はアルスタースコッツは実際はスコットランド語の方言であると言っています。アルスタースコッツも英語と非常によく似ていますが、同じではありません。2011年に行われた国勢調査では16,373人がアルスタースコッツを話し、読み書きができると答え、140,204人がこの言語を少し理解できると答えています。

下の地図は、北アイルランドでアルスタースコッツを話す地域を示しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/de/Ulster-Scots_speakers_in_the_2011_census_in_Northern_Ireland.png

 

下のビデオでアルスタースコッツを聞くことができます。

YouTube (LINK)

スコットランド・ゲール語 / Gàidhlig

地域:西スコットランド

語族:ケルト語派

スコットランド・ゲール語はスコットランド語と間違えないようにしてください。スコットランド・ゲール語はケルト語派であり、主にアウター・ヘブリディーズ諸島という場所で話されています。スコットランド・ゲール語は約1000年前にピークを迎えましたが、スコットランドではスコットランド語が最終的に有力な言語となったため、スコットランド・ゲール語は徐々に減少していきました。 2011年の国勢調査では、57,000人がまだスコットランド・ゲール語を流暢に話せていたことが分かっています。

下の地図では、スコットランドでスコットランド・ゲール語が話されている地域を示しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3f/Scots_Gaelic_speakers_in_the_2011_census.png

 

スコットランド・ゲール語とウェールズ語は共にケルト語であり、それぞれのネイティブ同士で会話ができるのではないかと考える人もいますが、実際は言語が非常に異なるため会話をすることはできません。

下のビデオでスコットランド・ゲール語を聞くことができます。

YouTube (LINK)

マンクス語 / Gaelg

地域:マン島

語族:ケルト語派

マンクス語はケルト語派のゲール語(Goidelic)の一つであり、このマンクス語には北部と南部の2つの方言があります。

またマンクス語は死語ですが、最近復活しつつある言語です。マンクス語を話せた最後の人が1974年に亡くなった以降、学校やボランティアなどで再びこの言語を教えようと人々は取り組んでいるそうです。2015年に行われた調査によると、1,500人がマンクス語を話せることが分かっています。

下のビデオでマンクス語を聞くことができます。

YouTube (LINK)

ケルノウ語 / Kernowek

地域:コーンウォール

語族:ケルト語派

ケルノウ語もまた、死語ですが復活した言語の一つです。ケルノウ語はケルト語派のブリトン諸語の一つであり、ウェールズ語に近い血統を持っています。

コーンウォールはイングランドの一部ですが、歴史上では独自の文化と言語を持ったケルト人の領域でした。17世紀まではこの地域にイングランド人の文化と英語は広まっておらず、ケルノウ語を話せた最後のネイティブは、19世紀半ばに亡くなったと考えられています。それ以降、多くの人々がこの言語を保持し学ぼうとしています。2011年の国勢調査によると、ケルノウ語が理解できる人は557人いることが分かっています。また、下の地図ではケルノウ語がどのように衰退していったのかを表しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c7/Cornish_Language_Shift.svg

下のビデオでケルノウ語を聞くことができます。

YouTube (LINK)

この記事の冒頭で‟イギリスには7つの母国語がある”と言いましたが、それはアイルランド語も含むという人もいるからです。ではアイルランド語についても見ていきましょう。

アイルランド語 / Gaeilge

地域:アイルランド共和国/北アイルランド

語族:ケルト語派

アイルランド語はゲール語からきた別のケルト語派です。アイルランド語は公用語ですが、19世紀の終わり頃に英語がアイルランドの有力な言語となったため、アイルランド人のほとんどが流暢に話すことができません。

近年、アイルランド政府はその衰退を防ぎ、言語を促進するため懸命に動いていています。2016年に行われた調査によると、アイルランド共和国には73,804人、北アイルランドには4,166人のアイルランド語を話すネイティブがいることが分かっています。2016年では、アイルランド共和国の1,761,420人がアイルランド語を理解することができ、2011年では北アイルランドの104,943人に何らかの言語能力があったことが分かっています。

下の地図は、アイルランド共和国でアイルランド語が話されている地域を示しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/43/Percentage_stating_they_speak_Irish_daily_outside_the_education_system_in_the_2011_census.png

 

下の地図は、北アイルランドでアイルランド語が話されている地域を示しています。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9d/Irish_speakers_in_the_2011_census_in_Northern_Ireland.png

 

下のビデオでアイルランド語を聞くことができます。

YouTube (LINK)

次回イギリスを訪れた際は(特にスコットランドやウェールズのような地域)、英語ではなく今日ご紹介したような別の母国語を聞く機会があるかもしれません。

 

 

 

Image Credit: Welsh speakers in the 2011 census, Scots speakers in the 2011 census, Ulster-Scots speakers in the 2011 census in Nothern Ireland, Scots Gaelic speakers in the 2011 census, Percentage stating they speak Irish daily outside the education system in the 2011 census, Irish speakers in the 2011 census in Northern Ireland by SkateTier [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons

Cornish Language Shift by Kernow_lb.png:user:Pokorny at en.wikipediaderivative work: TastyCakes (Kernow_lb.png) [CC BY-SA 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0)], from Wikimedia Commons

 

 

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