EIKOKU GO

Everything British

EIKOKU GO

Everything British

イギリスの正式名称

どの名称が正しい?イギリス人は何と呼ぶ?

皆さんは‟イギリス”の正式名称を知っていますか?英語でイギリスのことを言う場合にはたくさんの名称があります。まず、最も一般的なのはこちらです。

“The UK”、 “Britain”、 “Great Britain” 、 “England”

上の名称の地理的相違についてはこちらの記事をご覧ください。

そして正式名称は以下のようになります。

“The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland”
(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)

しかし、イギリスの人々はこの正式名称は使いません。

イギリス人は何と呼ぶのか?

これは難しい質問です。なぜなら、多くの人が互いに異なる名称を使っているからです。それは自身の国籍や、アイデンティティーによって異なります。ですから実際には日本人が‟日本”とだけ言うのとは異なり、すべてのイギリス人が揃って同じ名称を使わないのです。

例えばイングランド出身の人は、自分自身をイングランド人またはイギリス人と言うでしょう。出身を聞くと、「I’m from England」「I’m from Britain」「I’m from the UK」などの答えが返ってくるかもしれませんが、これらの回答は全て間違いではありません。

イギリスの国籍について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

ではなぜ‟イギリス”を表す言葉がたくさんあるのでしょうか?

それは複雑な歴史に理由があります。イギリス(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)の国々は元々、別々の国でした。

イングランド

‟England ”という名前の由来は10世紀までさかのぼります。

9世紀の終わり頃、ブリテン島には多くの異なる王国があり、その中にはアングロサクソンとバイキングの王国がいくつかありました。やがて、アングロサクソンのアルフレッド大王はバイキングを打ち負かし、アングロサクソン王国の統一に成功します。927年頃には、アルフレッドの息子であったアゼルスタン王がヨークの最後に残ったバイキング王国を征服し、イングランド最初の王となりました。

‟England ”は、”Land of the Angles(アングロ族の国)”を意味する言葉である‟Engla land”が由来となった言葉です。

イングランド(&ウェールズ)

イングランドは中世で最も権力の強い国でした。 13世紀でイングランドはウェールズを征服し、1535年に最終的にウェールズはイングランドによって併合されました。そしてウェールズはイギリスの法律制度と統合されたため、ウェールズは‟別の国”としてではなく、公国となりました。この頃から‟England”という言葉を使う時は、イングランドとウェールズを意味するようになったのです。しかし現在、ウェールズは別の国として見なされています。

グレートブリテン

1707年でイングランドとスコットランドが合併され、新しい名称として「The United Kingdom of Great Britain」が使われるようになります。面白いことに、ほとんどのアメリカ人はイギリス全土について話す時でさえも、‟England”という言葉を使っていたのです。そしてこの習慣は現在も続いています。また多くのアメリカ人は”イギリス”を意味する場合でも”イングランド”という言葉を使います。また、イギリス国旗(ユニオンジャック)のことをイングランドの国旗と認識している人も多くいますがこれも間違っています。皆さんもご存知かと思いますが、イングランドにはユニオンジャックとは異なる国旗があります。 (こちらの記事でイギリスの国旗について読むことができます)

イングランド国旗

時々イギリス人(イングランド出身ではない人)は、イングランドだけがイギリスではないということをアメリカ人に説明する必要があります。多くの人は、アメリカが当時のイングランドから独立したことにより、 “イングランド”という言葉のみを使うのではないかと考えています。また、‟Great Britain”と‟United Kingdom”という名称は19世紀でより広い地域で使われるようになりました。1776年、アメリカがイングランドから独立したことでアメリカ人にとっては‟England”という呼び名が定着しているのです。

1775-1777年 アメリカの最初の国旗(この時はまだイギリスの国旗が入っています)

アメリカとは異なり、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの国では‟UK”や‟Great Britain”という表現をすることがよくあります。これは、これらの国が後に独立するまでの間、「England/UK/GB」の名称の違いをよく理解していたからだと言えます。

アイルランド

1801年には、アイルランドはグレートブリテンと合併し、‟The United Kingdom of Great Britain and Ireland”が新しい正式名称となりました。この名称はアイルランド南部がイギリスから独立した1922年まで使用されており、最終的な正式名称は‟The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland”となったのです。

下の表では、イギリスの国名の変化を表しています

次のビデオはイギリスの進化について簡単に説明しています。このYouTuber「CGP Grey」の動画では、イギリスの色々なことについて説明しています。とても短い動画なのでもしよかったら見てみてください。

Link YouTube

要するにイギリスについて話す時は一般的には 「The UK」、「The United Kingdom」、「Great Britain」という言葉を使用することができますが、イギリス人でさえもとても複雑なのです。

 

関連記事

【最新】人気記事TOP5

イギリス英語TOP5

人気記事TOP5