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イギリスの国々は互いに何を考えているのか?

4か国の関係について


多くの人は、イギリス人すべてが同じであると考えていますが、実際は違います。イギリス(UK)は、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国で構成されています。今日はこの国々の関係と、各国の人々が互いの国についてどう感じているのかについて話していきたいと思います。

この記事は現在イギリスに滞在中、または長期滞在する予定がある人にとってためになる情報であり、UKの国同士の複雑な関係性を理解するのに役立つでしょう。

4つの国

イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは本当に異なる国なのでしょうか?

そうです、異なる国です。

UK内の4カ国を自由に旅することは可能ですが、国境が存在しています。しかし国境には検問所や出入り口はなく、また各国の法律はそれぞれ異なります。

スコットランド、ウェールズ、北アイルランドには独自の議会があり、国内の健康や教育などを決めることができます。

また、各国には独自のアイデンティティと文化が存在し、さらにそれぞれの国には母国語があります。UKの母国語についての詳細はこちらからご覧いただけます。

‟スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは国ではない”とそれぞれの出身の人には言わない方がいいということを助言しておきます。彼らはこの発言を侮辱だと捉え、腹を立てるかもしれません。

国同士は互いにどう考えているのでしょう?

私はUK各国の人々が互いにどう思っているのかについて表を作成しました。アイルランド共和国はイギリス(UK)の中にはありませんが、かつてアイルランドとイギリスには歴史的な関係があったことから、ここにはアイルランド共和国も入れています。

上の表を見ると、最も肯定的な意見が多いのはウェールズで、反対に否定的な国はイングランドであることが分かります。

ケルト国

スコットランド、ウェールズ、北アイルランド、アイルランド共和国は互いに肯定的な見解を持っているということに気づいた方も多いかと思います。

ではなぜでしょう?

それは、すべての国にケルトの由来があるからです。それぞれの文化や言語は異なりますが、似ている部分があり互いに共通の歴史もあります。ですから、彼らは全員が同じ集団であると感じているのです。実際にこの4つの国のことを英語で「The Celtic Nations(ケルト国)」と呼ぶこともあります。

そしてもう一つの理由として挙げられるのは、イングランドが歴史上この4ヶ国の敵であったということです。数百年前、いくつかのケルト国の間で戦いが起きましたが、大きなものではありませんでした。

上記の表で、北アイルランドとアイルランド共和国の関係は100%肯定的なものではないということに気づいた方もいるでしょう。これは主に両国の歴史上、宗教や文化的な違いが原因となっています。 20世紀には両国の間に何度も紛争が起こりましたが、この関係は過去20年間で大きく改善しています。北アイルランドとアイルランド共和国のほとんどの人が、互いを同類として見ています。

ではなぜイングランドに対しては否定的なのでしょうか?

約1000年前イングランドはイギリスで最も力のある国となり、12世紀から他国を征服し始めました。これは、ケルト国がイングランドに対して前向きな姿勢を見せない歴史的な理由があるからだと言えます。しかし国によって理由は少し異なるため、それぞれ簡単に要約していきたいと思います。

スコットランド – イングランド

両国が何百年も争い合っていたことから、スコットランドはイングランドに対して肯定的な見解を示していません。300年前にスコットランドとイングランドが一緒になりイギリス(UK)ができた後、多くのスコットランド人は文化や言語が侵食されていると感じていました。実際には18世紀の反乱後、イギリス政府はスコットランドでスコットランドゲール語と特定の習慣を禁止しました。政府のほとんどがイングランド人であるため、スコットランド人にとってイングランドの政治のようでした。そしてこの時代に憤慨を引き起すこととなります。今日も多くのスコットランド人が、ロンドンに本拠を置くイギリス政府はイングランド政府であると感じており、これは彼らがUK離脱を希望する理由でもあるのです。

ウェールズ – イングランド

現代のウェールズはイングランドに対し、中立的な姿勢を保っていますが、従来は今よりとても消極的な態度でした。これはイングランドが13世紀にウェールズを征服したことが原因となっています。ウェールズの反乱は15世紀に再び起こりましたが、間もなくしてイングランドに打ちのめされました。同じ頃、イングランド王はウェールズ人を見下し、対等に見ることはなく、またウェールズの多くの地域でウェールズ語の使用を禁止していました。しかし現在では、両国の関係は良好であり、田舎に住むウェールズ人だけが時々イングランド人に対して少し不快な思いをすることがあるようです。

北アイルランド – イングランド

すべてのケルト国のうち、おそらく北アイルランドがイングランドに対して最も肯定的な意見を持っているでしょう。これは主に多くの北アイルランド人が、1600年代初頭に北アイルランドに移住してきたイングランド人の子孫であることが理由となっています。しかし北アイルランドの一部の人々は、ロンドンでは政府が北アイルランドのことをよく見落としたり、見て見ぬふりをしているのではないかと感じています。また北アイルランドは他の国と離れた所にあるため、イングランド人は北アイルランド人には無関心な態度を示すことがあり、これが小さな憤慨を引き起すこともあります。

アイルランド共和国 – イングランド

アイルランド共和国はイングランドとは非常に複雑な関係にあります。以前はUKの一部でしたが1922年に独立しており、歴史上アイルランドはイングランドからいい扱いを受けていません。イングランド政治はアイルランド人を対等に見ず、多くのアイルランドの土地はイングランド人によって奪われてしまいました。 20世紀後半にはイギリス政府とアイルランド共和軍の間には多くの紛争が起こりましたが、幸いにも1998年の平和条約と共に終結しました。これはわりと最近の出来事のため、いまだに多くのアイルランド人がイングランド人を否定的に捉えていますが、関係は徐々に改善しつつあります。

イングランド人々はこのことについてどう感じていますか?

ほとんどのイングランド人は、他のイギリスの国々がイングランドに対して、歴史的な理由で否定的な感情を持っているということを理解しています。しかし彼らは、イングランド人に対して敵意を表すのは難しいとも感じています。現在のイングランド人は先祖の責任を負うことはなく、ほとんどの場合がイングランドの支配階級によるものであり、当時のイングランド人の多くがイングランド統治下で苦労していました。出生地を選ぶことができなかったイングランド人は、多くの労働者階級の人が何百年も前に起こった出来事で敵意の標的になることに不平を感じているのです。

実際はイングランド内でさえも、南部に対して敵意を持っています。イングランド北部の大半が、南部やロンドンを気に入らないと感じています。これは北部の人々もロンドンに本拠を置く政府が、彼らの懸念に対して見て見ぬふりをしていると感じており、南部の人に関しては、他のイングランドの地域の知識はなく島国人特有の考え方を持った人々だと考えています。

スコットランドとアイルランド共和国の一部の地域では、イングランド人は歓迎されず悲しい思いをすることがあるようですが、すべての人がイングランド人を嫌っているわけではないことも理解しています。

10年前は、ほとんどのイングランド人がスコットランドについて非常に肯定的な意見を持っていましたが、上の表を見てわかるように現在は異なります。最近では、イングランドの人々はスコットランドに対する感情が混同しているようです。多くのイングランド人は、イングランドを非難するスコットランド人に疲れてきています。さらには、イングランドの多くの人々はスコットランドが重荷になっていると感じ始めており、その理由としてスコットランドが公的支出よりさらに多くの資金を受け取っていることが挙げられます。しかしほとんどのイングランド人が、スコットランドがUKに在留することを望んでいますが、スコットランド人はイングランドに対して否定的な発言をすることをやめてほしいと考えています。

またイングランド人は、アイルランド共和国の人々がイングランドをひどく嫌っていることに対して不満を漏らすことがあり、両国の関係は決して良好とは言えません。したし前途したように、徐々に改善しているのは事実です。

多くのイングランド人は一般的にウェールズと北アイルランドに対して前向きな姿勢を見せています。実際、過去50年間で大勢のイングランド人がウェールズに移住しています。

結論

この記事を読む時、海外に対して少し不安を抱いてしまうかもしれません。例えば‟イギリス人は日本や日本人を好きではないのかも?”と考える人もいるでしょう。しかし心配しないでください。イギリスの全ての国は日本が好きで、日本人をとても尊敬しています。

イングランドと他の国の関係は、家庭内の関係によく似ています。時に複雑なこともありますが、イギリスの大半の人が互いに円滑な関係を築いているのです。

以上イギリスの4カ国の関係について説明しましたが、特にこれからイギリスに住む人にとって役立つのではないかと思います。是非参考にしてみてください。

 

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