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イギリスのリメンブランス・サンデー

アーミスティス・デーとリメンブランス・サンデーの違いは?

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/83/The_Cenotaph%2C_Whitehall%2C_London.jpg

‟Remembrance Sunday(リメンブランス・サンデー)”や‟Armistice Day(アーミスティス・デー)”というのを聞いたことがありますか?今回はこの2つの記念日の違いと、イギリスの人々はこの日に一体何をするのかをそれぞれ説明したいと思います。

Armistice Day

毎年11月11日は‟Armistice Day (休戦記念日)”です。またの名を‟Remembrance Day (戦没者追悼記念日)”としても知られています。この記念日はイギリスだけでなくフランス、ベルギー、ドイツなどその他多くの国でも行われています。

通常、午前11時になると2分間の黙祷を行ないます。ではなぜでしょう?

第一次世界大戦を終結させる休戦協定は、1918年11月11日にドイツと連合国によって署名されたことにより定められました。休戦協定は午前5時頃に定められ、 午前11時までには戦闘停止、そして11時ちょうどに大砲の発射が止まり、辺りは静まり返ります。争いは終わりましたが戦争はこの日正式には終結せず、1919年の「ヴェルサイユ条約」が締結した時正式に戦争が終わりました。しかし多くの人々は1918年11月11日を第一次世界大戦の終戦日と見なしています。

1919年11月10日の夕方、イギリスの王ジョージ5世がロンドンのバッキンガム宮殿で、最初のArmistice Dayの行事を行いました。王は国民に、戦没者のことを深く考えるため11月11日午前11時に2分間の黙祷するよう要請します。この日から毎年11月11日午前11時になると、Armistice Dayの黙祷が行なわれるようになりました。

なぜ2分間の黙祷なのでしょうか?

もともと前半の1分間は戦没者すべての人々を、後半の1分間は生き残った兵士と戦死した兵士の家族など、戦争によって人生に大きな影響を受けた人々を象徴していました。 1919年には汽車、バス、路面電車なども停止し、黙祷を捧げていたと言われています。

Remembrance Sunday

第二次世界大戦中(1939-1945)は11月11日が平日だった場合、戦時生産の妨げにならないようこの日に一番近い日曜日に、2分間の黙祷が行なわれていました。第2次世界大戦の終結後、毎年11月の第2日曜日に2分間の黙祷をする習慣となり、大半のArmistice Dayの行事も日曜日に移行し、2度の世界大戦を追悼しました。その頃から‟Remembrance Sunday”と言われるようになったのです。

現在

毎年Armistice Dayは追悼され続けてきましたが、Remembrance Sundayと比べると減っていました。しかし、1995年の第二次世界大戦終結50周年を迎えると復活したのです。実際に多くの企業や学校が、11月11日11時に2分間の黙祷をするよう促しており、それ以来Armistice DayとRemembrance Sundayは共にイギリスの広い範囲で行われるようになりました。

人々はこの日に何をするのでしょう?

Armistice Dayには‟The Royal British Legion”という慈善団体が、戦争記念碑がある村や町、都市で多くの行事を開催しています。この行事には多くの退役軍人が出席し、2分間の黙祷を行ないます。

Remembrance Sundayの主要行事は、ロンドンのビッグベンのすぐ近くにある慰霊碑‟The Cenotaph(ザ・セノタフ)”にて開催されます。この慰霊碑はイギリスの主要な戦争記念碑であり、この記事の最初の写真がそうです。イギリスの至る所にある記念碑や教会でも行事が行われています。

ロンドンでは王室とイギリス軍が一般人と共に慰霊碑に集まります。午前11時にビッグベンの鐘が鳴ると同時に大砲が発射され、2分間の黙祷が始まります。その2分後には別の大砲が発射し、その直後に軍楽隊が有名な曲「The Last Post」を演奏をします。そして最後に、王室とイギリス政府がポピーで作られたリースを慰霊碑に据えます。伝統的に女王が最初にリースを置いていましたが、高齢に伴い2017年以降は代わりにチャールズ皇太子が行ない、女王は近くのバルコニーからこの行事を見守っています。

Armistice DayとRemembrance Sundayの両日、人々はポピーを胸元に身に付けます。イギリス人達がポピーを身に付ける理由については、こちらからご覧いただけます。

2018年

今年のArmistice Day(11月11日)は、Remembrance Sundayとちょうど同じ日になります。さらに今年は100年記念日となるため、今までに比べてさらに大きな行事となるでしょう。

下の動画は2017年のRemembrance Sundayで行われた黙祷です。

 

 

Image Credit: The Cenotaph, Whitehall, London by Paul the Archivist [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

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