(2018年11月)
イギリスはビスケットの文化で有名な国です。今日はイギリス人が好きな最も人気のあるビスケットをいくつかご紹介したいと思います。
ビスケットとは何?
まずはビスケットとは何かを理解することが大事です。イギリスでビスケットは、少し硬めのサクサクしたクランチタイプのことを言います。アメリカのビスケットは、イギリスに比べて柔らかくスコーンのような食感のものを言います。また‟クッキー”とよく間違えることがあり、イギリス英語で「クッキー」はビスケットの一種になりますが、アメリカ英語ではすべての種類のビスケットのことを「クッキー」と言います。これはネイティブでさえも混乱してしまうようです。
イギリスのビスケット
イギリス人は一日に何度も食べるほど、ビスケットが好きです。ほとんどの人は紅茶を飲みながら食べます。多くのイギリス人はビスケットを紅茶につけて食べる食べ方を好み、これをイギリス英語で‟Dunky biscuit”と言います。私もこの食べ方が好きでお勧めしたいです。ビスケットを紅茶に浸すことでより美味しくなるのです!
以下、イギリスで最も人気のあるビスケット達です。
Milk Chocolate Hob Nobs
多くのイギリス人はチョコレートがついていない普通のタイプが好きですが、私はミルクチョコレートのタイプが好きです。このビスケットはオート麦でできており、フラップジャックのようなものです。スコットランドで人気のビスケット会社「McVities」で製造されています。
①9/10 ②8/10 ※①通常のスコア ②Dunking(紅茶につけて食べること)スコア
Dark Chocolate Hob Nobs
こちらも前で紹介した‟Hob Nob”と同じですが、これはダークチョコレートタイプになります。ミルクチョコレートほど甘くないので紅茶とよく合うビスケットです。面白いことに‟Hob Nob”という名前は‟シェークスピア劇「十二夜」”から来ているのです。
①8/10 ②8/10
Jammy Dodgers
Jammy Dodgersは、1960年代にイギリスで発売された人気のビスケットです。ラズベリージャムがサンドされたショートブレッドビスケットです。ハート形でくり抜かれた形がビスケットの真ん中にあるのが特徴のお菓子です。このビスケットはイギリスで人気のコミックキャラクター‟Rodger the Dodger”に因んで付けられたネーミングです。そしてショートブレッドは紅茶につけるとすぐに溶けてしまうためDunkingには適していません。
①7/10 ②2/10
Bourbon Biscuit
これはイギリスの伝統的なビスケットです。1910年に発売され、もともとロンドンで生産されたものです。チョコレートバタークリームをココアビスケットでサンドしたもので、最も人気のあるDunky biscuitの1つです。
①8/10 ②9/10
Milk Chocolate Digestive
多くのイギリス人は普通のタイプが好きですが、私はミルクチョコレートも好きです。オリジナルのDigestiveは1839年にスコットランドで作られました。1892年には店頭で販売されるようになり、イギリスで最も人気のあるビスケットとなりました。Dunky biscuitをするのに、ミルクチョコレートタイプが特に人気です。
①9/10 ②10/10
Dark Chocolate Digestive
こちらはミルクチョコの後に発売されたダークチョコのタイプです。とても人気がありDark Chocolate Hob Nobs
のように、ミルクチョコレートほど甘くはありません。チョコレートが紅茶の中で少し溶けて美味しくなるのでDunkingに最適なビスケットです。
①8/10 ②10/10
Custard Creams
Custard Creamsは1908年に発売されたビスケットです。バニラのようなカスタード風味のほんのり甘いバタークリームがサンドされたビスケットです。
①6/10 ②8/10
他にもまだまだ沢山の美味しいビスケットがあります。もしイギリスに行く機会があれば、スーパーマーケットなどに行ってたくさんのビスケットを買って食べ比べてみてください。お手頃な値段で安く買えるのでお勧めのお菓子です。是非お土産にもどうぞ!