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イギリスのバレンタインデー 「Valentine’s Day」

イギリスの伝統的なバレンタイン文化


バレンタインデーは日本で人気のあるイベントの一つですね。今日はこのイベントの由来について書きたいと思います。また、現在のイギリスのバレンタインデーの習慣についても見ていきましょう。

Saint Valentine(ウァレンティヌス)

バレンタインデーの由来は3世紀まで遡ります。多くの歴史家によると、ウァレンティヌス は3世紀で聖職者であったと言われています。ローマ帝国の皇帝クラウディウス・カエサルは自身の帝国を拡大したいと考え、多くの戦う兵士を必要としていました。兵士になる男性の数を増やすために、クラウディウスは結婚を禁止しました。

右:ウァレンティヌス

ウァレンティヌスは皇帝の命令に反して、内密で若い恋人同士を結婚させていましたが、すぐに皇帝に見つかります。ウァレンティヌスは逮捕され刑務所に収容されました。言い伝えによると、刑務官は自分の盲目の娘をウァレンティヌスに会わせ、そして彼は彼女の盲目を治しました。その後ウァレンティヌスはこの女性と恋に落ちます。クラウディウスはウァレンティヌスに人々の結婚を中止するよう命令しますが、ウァレンティヌスは拒否しました。そしてクラウディウスは彼に死刑を宣告します。処刑される前、ウァレンティヌスは刑務所で愛する女性にラブレターを書きました。その手紙には”from your Valentine”と綴られていたのです。

それから数百年後の496年、法王はウァレンティヌスを称え、2月14日を”Valentine’s Day” と名付けました。

ロマンティックな伝統

中世までは、バレンタインデーはロマンティックな文化ではありませんでした。ジェフリー・チョーサーと呼ばれるイングランド人作家は1382年に”Parlement of Foules” という、鳥やバレンタインデーに関するロマンティックな詩を書きました。これは、リチャード2世とアン・オブ・ボヘミアの1年目の結婚記念日のために書かれた詩です。

イングランドの人々は何世紀にも渡り、愛する人にプレゼントをあげたり手紙を書くなど、様々な習慣を楽しんでいました。 17世紀と18世紀ではバレンタインカードがとても人気となり、多くの若い男性はこのカードに愛の詩を書いて2月14日に愛する女性に渡していました。また、カードと一緒に渡していたのがこの時女性達に人気のあった薔薇の花だったのです。

チョコレート

19世紀半ば頃までは、バレンタインデーにチョコレートは用いられていませんでした。 1861年にイングランドのバーミンガムで、キャドバリーというチョコレートブランドのオーナー‟リチャード・キャドバリー”が新しい固形タイプのチョコレートを作りました。キャドバリーは1868年に、上品なデザインのハート型の箱に入ったチョコレートを発売します。これがイギリスで瞬く間に人気となり、人々はバレンタインカードや手紙を入れておくために、このチョコレートの空き箱を捨てずにとっていました。

現代のバレンタイン文化

現在のイギリスでは、ほとんどの男性がバレンタインデーに女性にプレゼントをしています。最も一般的なプレゼントとして、花束、チョコレート、カード(手紙)が挙げられます。イギリスでは日本のように女性から男性にプレゼントをするという義務が定着していません。イギリスで約50%の男性がバレンタインデーを大切なイベントの一つとして覚えており、恋人や妻のために何かを計画したりプレゼントを購入したりしています。また、バレンタインデーを気にしない人もいれば、その日を忘れてしまう人も中にはいるようです(笑)。

大半の女性が、恋人や夫から花やチョコレートなどをもらうことを期待しています。もしパートナーからのプレゼントがないと、がっかりする女性が多いでしょう。また、バレンタインデーに素敵なレストランで食事をするカップルもいます。

学校では、生徒同士が好きな相手に秘密のバレンタインカードを送り合い、そのカードには”be my Valentine”と書きます。これは、”私とデートしてください”という意味が込められています。結構恥ずかしく勇気のいることなので、子供達はカードに名前を書かずに送るそうです(笑)。

文化の違い

日本では職場の男性にチョコレートをあげるという文化が定着していますが、イギリスにはこのようないわゆる‟義理チョコ”という文化はありません。イギリスではパートナーや気になる人にチョコレートを渡し、通常は職場の男性にはあげません。もしイギリスで職場の男性にチョコレートを渡したら、自分に好意があると勘違いされてしまうかもしれません。

イギリス人や他の国の人々は、最近のバレンタインは商用化されすぎており、本来のバレンタインの意味が失われてしまっていると感じています。しかし、現在もバレンタインデーを楽しんでいる人々はたくさんいます。互いの感謝の気持ちを伝えるいい機会なので、是非パートナーや気になる人に思いを伝えてみましょう。