以前、イギリスと日本の違いについて書いたことがあります。その中でいくつか違いはありますが、私は共通点も多くあると思います。この記事では、イギリスと日本は同じであると感じる共通点についてまとめてみました。
1.島国
これは最も分かりやすい共通点です。日本とイギリスはいずれも大陸の端に位置する島国です。島国は他の国から離れた場所に位置し、社会的行動は違った発展を遂げているため島国は大きく異なるのではないかと考えられます。またその結果として、イギリスと日本には多くの共通点があるとも言えるのではないでしょうか。
2.王室/皇室
イギリスと日本にはそれぞれ王室と皇室が存在します。世界中のいくつかの国にもありますが、イギリス王室と日本の皇室が最も有名だと言われています。
3.車は左側通行
これは日本人がイギリスで運転したい時に便利なことです。さらにイギリスと日本の道路標識の多くは同じであるか、または非常に似たデザインとなっています。しかしこれは、日本人とイギリス人が道路を渡る時に車が来ていないか確認する方法も同じであることを意味しています。どちらの国でも、まずは右、それから左を確認します。
4.丁寧語と遠回しな発言
イギリス人と日本人は、丁寧な言葉を使う必要がない場面でもあえて使うことがありますが、日本語にはさらに複雑な丁寧語が存在します。そしてどちらの国も遠回しな表現を使って会話をします。特にイギリス人は、遠回しな発言によって他の英語圏の国の人に誤解されることがあるようです。
5.並ぶこと
多くの人が、イギリス人は並ぶことが好きだと言います。ですが実際には好きという訳ではないため、イギリス人はこの事を聞いて少し妙に感じているようです。イギリス人にとって並ぶことは当たり前で、なぜ他の国の人々は順番に並ぶことができないのか不思議なのです。日本にも深い組織文化がある国のため、日本人も直観的に並んで順番を待ちます。これは日本人とイギリス人が互いの国を訪れた際に、共感できる良い類似点でもあるのです。
6.暗黙のルール
日本には多くの暗黙のルールがありますが、イギリスでも同じです。ではいくつか例を挙げます。
①深刻な話をする前には雑談を挟むことが重要である。
②道が混んでいる際は左側を歩く習慣がある。
③たとえ親しい友人であっても、給料の額を聞くというようなことはしません。
④ロンドンに限りますが、地下鉄では見知らぬ人とは会話をしないという暗黙のルールがある。
7.インドアボイス
日本とイギリスは島国であり、空間は限られています。そのため、周りの人のことを考えて行動する必要が出てきます。イギリス人は静かな空間では大きな声で話したり音を立てたりしません。レストランなどで他の客が大声で話したりしていると、不快に感じることがよくあります。アメリカ人は大声で話すことでよく知られていますが、彼らがイギリスを観光する際、特に静かな場所では雰囲気を台無しにしてしまうことがあるそうです。
8.自己卑下
日本人は非常に謙虚です。日本や日本人が称賛されても、非常に謙虚な態度を示します。イギリスもよく似ていて、自負心が強すぎることが悪いマナーであると言われています。スポーツでアスリートが良い成績を残した時でさえも、彼らは謙虚な姿勢でいることが当たり前だと思われています。
またイギリスのコメディでは、日本の芸人のようによく自虐ネタで笑いをとっています。しかし他の国の人は、イギリス人は自分に自信がないと感じ、このような笑いを理解できないという人もいるようです。
以上の共通点はイギリス人が日本に来た際、別の国なのにどこか馴染みのある妙な感覚になることもあるようですが、それと同時に国や文化などが大きく違うため、イギリス人にとって日本はとてもおもしろい国だと感じることもできるのです。