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なぜイギリス人はアメリカ人を侮辱するのか?

主な4つの理由を見ていきましょう

日本では、イギリス人がよくアメリカ人をよく侮辱していると感じている人がいます。これは事実なのでしょうか?もし事実であれば、なぜイギリス人はそのように感じているのでしょう?この記事でその詳細を見ていきたいと思います。

これは事実でしょうか?

答えは「Yes」です。

しかし全てのイギリス人がアメリカ人を侮辱している訳ではありません。イギリス人の大多数はアメリカやアメリカ人を気にはしていなく、正直言ってほとんどのイギリス人が日常生活の中でアメリカについて考えたり話したりすることは滅多にありません。日本に住んでいるイギリス人として、日本人の方がアメリカをよく話題にしたり考えているように感じます。このEIKOKUGOの記事の多くでイギリスとアメリカの文化の違いやそれぞれの国で話されている英語を取り上げているのもその理由の一つです。この類の情報は、違いを知りたい日本人にとっては興味深い内容だと思います。

しかし、かなりの数のイギリス人がアメリカとアメリカ人を侮辱しているのです。

おそらく多くの人が‟イギリス人とアメリカ人は本当に同じではないの?”と疑問に思っていると思います。何百年も前、イングランドから多くの人がアメリカに移住してきたのは事実ですが、アメリカ人はイギリスの他にアイルランド、ドイツ、イタリア、ポーランドそして他の国々の子孫でもあります。実際に最近では、さらに多くのアメリカ人がイギリス人の祖先よりドイツ人の祖先がいると認識しています。ですからある意味、アメリカ人とイギリス人は互いを違う人種であると見ているようです。また対照的に、イギリス人はオーストラリア人やニュージーランド人、カナダ人を自分達と近い存在であると認識しています。

ではなぜ多くのイギリス人がアメリカ人を侮辱するのでしょうか?

正直、イギリス人がこのように感じている理由はただ1つです。では最も一般的な理由を説明しましょう。

1.自信過剰なアメリカ人

多くのイギリス人がアメリカ人は自信過剰で威張っていると感じています。例を挙げると、オリンピックのようなスポーツイベントの期間中、アメリカ人選手がよく自身のことを「私は素晴らしい、最高だ」と発言しているのを耳にすることがあり、TVでオリンピックを見ているアメリカ人の中には、自分の国がどれほど凄いかを自慢するようなうるさい人もいます。このようなことがイギリス人にとっては不快なのです。

アメリカ人の中には自身の国について話す際、非常に大きな自尊心を持って話す人がいます。その一部は、アメリカ人は何事においても優秀であり、すべての物を発明し、他の国々は劣っていると感じているようです。繰り返しますが、これはイギリス人にとっては少し度が過ぎています。もちろんアメリカ人全員がこのような人達ばかりではありませんが、アメリカ人自身がこの評判を作り上げたことは間違いありません。

謙虚さはイギリス文化の美徳です。自尊心も一定のレベルまでは許容範囲内ですが、高すぎは良くありません。上記のようなアメリカ人が他の国々についての知識がない上に、‟アメリカはすべてが最高だ”と主張することはイギリス人にとって結構うっとうしいのです。また彼らのようなアメリカ人の前で他国のことを褒めると、彼らはそれを受け入れずに知らないままでいようとすることがあります。

2.アメリカ英語

そして2つ目の理由に、イギリス人にとってアメリカ英語が非常に単純化されて子供っぽいと感じていることが挙げられます。一部のアメリカ人の会話を聞く際、知的には聞こえず、彼らはおそらく複雑なことは理解できないのではないかと感じてしまうようです。以前も記事にしましたが、一部のアメリカ人(特に西海岸地域の人々)は会話の中で‟Like”のようなつなぎ言葉をよく使っています。

<例>
“There were, like, so many people, and like, it was really crowded, and like, we couldn’t get in to the restaurant.”

このような話し方は、イギリス人にとって非常にみっともないと感じるのです。

また、何人かのアメリカ人がイギリス人の単語や発音を修正しようとしています。英語はイギリスが始まりの言語なので、これはイギリス人を苛立たせる行動ですが、アメリカ英語が唯一の正しい形式であると信じているアメリカ人も中にはいるようです。

3.アメリカの自己イメージ

アメリカの経済は現時点では世界一です。さらには最強の軍隊を持ち、世界全体に大きな影響を与えています。このようなことから一部のアメリカ人はイギリスを含む他の国々を過小評価しており、イギリスに関しては‟大した国ではない”と言及している人もいます。

多くのアメリカ人は自分達を‟イギリスの兄”として捉えていますが、イギリス人にとってアメリカは‟弟”です。実際の兄弟で例えると、たとえ弟が兄よりも背が高くて力が強い場合でも、兄はまだ弟は弟であると見ています。イギリスには長い歴史があり、アメリカよりも前に世界の大国でした。さらにイギリスはアメリカを含む世界中の多くの国を植民地化していたため、一部のアメリカ人に‟兄”のような態度をとられると、それを見下されていると感じる人もいるようです。アメリカは非常に力があって大きな国かもしれませんが、イギリス人にとってはまだ若くて新興国なのです。

もちろん月面着陸のように、アメリカが成し遂げた印象的な出来事はいくつかあります。しかしイギリス人はアメリカがコカ・コーラ、マクドナルド、ディズニーなどで知られていることが真の文化であるとは思っていません。一部のイギリス人にとって、アメリカは真の文化をほとんど持っておらず、アメリカが知られていることの多くは浅く、偽物で作りもののように見えるのです。

しかしイギリス人がアメリカ人を侮辱する最も大きな理由は次のとおりです。

4.第二次世界大戦に対するアメリカ人の見方

この歴史的出来事は非常に複雑で細かく、多くのイギリス人とアメリカ人は今でもこの話題について議論しています。

多くのアメリカ人がアメリカなしではイギリスは第二次世界大戦で敗北し、ドイツはイギリスを征服していただろうとイギリス人によく言います。実際に、「You would be speaking German if it weren’t for America!」という表現がありますが、これは‟もしアメリカがイギリスを助けなかったら現在のイギリス人はドイツ語を話しているでしょう”という意味になり、アメリカ人がイギリス人に対して使う表現として知られています。

しかし大半のイギリス人はこれに同意していません。アメリカは1941年の終わりまで戦争には参加していませんでしたが、イギリスは1939年9月以降ずっと戦争を続けていました。アメリカ兵は1942年まではヨーロッパに到着し始めましたが、1943年まではアフリカやヨーロッパで起こった第二次世界大戦に参戦することはなかったのです。

“バトル・オブ・ブリテン(英国空中戦)”は1940年の夏に起こり、イギリスはこの戦いでドイツを破ります。その後の1941年の夏、ドイツがロシアを攻撃したためドイツが再びイギリスを侵略してくる可能性はありませんでした。イギリス人から見て、ドイツが勝利せず負け始めるようになった後にようやくアメリカがヨーロッパに到着しました。一部のイギリス人は、アメリカは自分達の利益のために戦争に加わっただけであり、支配的な勢力を手に入れようとヨーロッパ諸国のほとんどが弱体化するまで待っていたのではないかと感じています。

これを聞いた多くのアメリカ人は次のように答えました。「しかしアメリカは戦争に参加するまでイギリス人が戦えるよう武器、戦車、設備等をイギリスまで与えている。もしアメリカが提供していなければイギリスは戦争に負けていたに違いない!」

これに対しても考えが違っているとイギリス人は感じています。アメリカは1941年からイギリスに銃、戦車、設備を供給し始め、1942年に届いたのはごく一部であり、結局1943年になってようやく揃い始めたようです。イギリス軍の情報源によると、1943年まではアメリカからの供給がイギリス軍の戦闘に大きな影響を与えることはなかったと言われています。設備は貴重な物でしたがこれはイギリスの勝敗を左右するものではなく、ただ攻撃の手助けにはなっていたようです。一部のアメリカ人はこれらの銃、戦車、装備のすべてを無償で供給したと思っていますが、実際はイギリス側が資金を支払っており、2006年にその全額270億ドルをアメリカに返済しています。

また、第二次世界大戦であたかもアメリカだけがドイツを敗北させたかのように話すアメリカ人もいますが、これを聞いたイギリス人はあきれた表情を見せます。ドイツは西部戦線でイギリスとアメリカと戦い、約50万人の兵士を失い、さらにロシアとの東部戦線での戦いでは230万人の兵士を失っています。イギリス人は、ロシアが他のどの国よりもドイツを敗北させることに大きく貢献したことを知っていたのです。

さらにアメリカがドイツと戦った最初の数回の戦いは、アメリカの自信過剰により争いの状態は非常に悪くなり(カセリーヌ峠の戦い)、イギリスはアメリカを支援する必要がありました。イギリスはアメリカの戦争の経験不足さを懸念しており、イギリスは自らの経験からいくつかアメリカに助言をしましたが、一部のアメリカ軍は協力的な姿勢を見せず受け入れませんでした。これは不必要な損失であったことを意味し、場合によってはアメリカ軍がイギリス軍に負担をかけることとなりました。しかしその後すぐアメリカ軍はイギリスの助言を受け入れ始め、実行に移しました。

さらにもう一つ議論されていないことがあります。それはイギリスがアメリカからの支援と引き換えに、1940年にアメリカと最も重要な技術的知識(Tizard Mission)を共有することを申し出たということです。アメリカは喜んでその貴重な情報を得たのですが、イギリスに援助を与えるまでに何ヶ月もかけていたようです。この技術的知識がアメリカの科学的進歩を何十年も加速させることに役立ったとよく言われています。アメリカと共有されたジェットエンジンのようなイギリスの技術も、戦後大きな商業的価値として残っていました。

戦争でイギリス人の勝利への貢献に対して過小評価したり、アメリカだけが世界を救ったと言っている現在のアメリカ人に対してイギリス人は苛立っています。要約すると、イギリス人はアメリカがイギリスの命を救った、またはイギリスがアメリカの助けなしで第二次世界大戦で敗北することはないと考えています。また彼らはアメリカの援助が遅すぎたと感じていますが、アメリカのおかげでイギリスは防御ではなく攻撃を続けることができ、イギリスの犠牲者の数はアメリカの関与により減少したことは事実です。

イギリスの人々は、第二次世界大戦でのアメリカの貢献が重要であったことは否定しませんが、一部のアメリカ人の過剰評価な言動と信念を嫌っているのです。

イギリス人はアメリカの助けにより、戦争でとても早く勝利できたことは認めています。彼らはソ連がヨーロッパ全土を支配することを防ぎました。またイギリス人はイギリス兵と共に戦ったアメリカ兵を尊重し、彼らの援助には感謝しています。

結論

イギリス人がアメリカ人をどう感じているかについてこの記事で明らかになるといいですが、アメリカ人を侮辱しているのは一部のイギリス人だけであるということは忘れないでください。またアメリカを侮辱する大半のイギリス人は、復讐の意味ではなく大体がからかったり冗談で言っているということも覚えておいてください。もちろんアメリカ人全員がこの記事の通りであると実際に信じているイギリス人もいますが、このような人達はごく僅かです。私の個人的な経験では、私が出会ったほとんどのアメリカ人は親切でフレンドリーで謙虚な人ばかりでした。

 

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